今月8日、北京五輪のフィギュアスケート男子ショートプログラム(SP)が首都体育館で行われ、3連覇を狙った羽生結弦選手が思わぬ〝落とし穴〟にハマってしまったのでした。
冒頭の4回転サルコーが1回転になる痛恨のミスとなり、続く4―3回転の連続トーループとトリプルアクセルは着氷したものの、失敗のジャンプが響き、95・15点で8位に沈みました。
演技を終えた羽生選手は冒頭のミスについて「穴に乗っかりました。同じジャンプで自分のトレースにハマったという感じ」と原因を明かしました。実は2019年のSPでも同様の失敗があった羽生選手。当時について「6分間練習の時にあまりにも本当にミリ単位でコントロール出来過ぎていて、同じところに飛んでしまったんですよ」とし「今回はそのミスが自分の中で分かっていたので『ある』という経験があったので、ちゃんと6分間でちょっとしてたんですね。で、本番のときに完璧なフォームで、完璧なタイミングでいったら、なんか跳んだ瞬間にもう穴に入ってて、違うトージャンプの穴だったので、もうしょうがないです」と話したのでした。
この悲劇をテレビで見ていたベテラン整氷作業員・高橋二男さんは「もう運が悪いとしか言いようがないです。氷の状態は問題ないと思いますし、羽生選手は製氷後の3人目だったのに…」と同情の声を上げたのでした。
羽生選手が登場した第4グループ前には整氷が行われ、その直後の6分間練習でついた溝にハマってしまったのです。想像もしなかったハプニングについて、羽生は「自分の感覚の中でミスじゃない」「なんか氷に嫌われちゃったな」と苦笑したのでした。
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