今や世界中に日本のファストファッションブランドを知らしめている『ユニクロ』ですが、つい先日、中国広東省深セン市にあるユニクロ店舗で、試着室に隠しカメラが設置されていたことがわかりました。発見者の女性によると、鏡の上の方に“ボタンのような黒い点”があることに気付き確認してみると小型カメラだったとのことです。
盗撮事件が発覚した日から4日後、警察は盗撮カメラを仕掛けた容疑で、市内に住みIT企業に勤める会社員の男（２８）を逮捕しました 。警察の調べによると、男は容疑を認めていて、「性的な欲求を満たすためインターネットで盗撮用の小型カメラを購入し、試着室に設置した」と供述しているとのことです。
新浪新聞によると、事件が発覚したのは6月15日、深セン市のショッピングモール内にあるユニクロの店舗でのこと。この日、女性客が試着室で２点目の服を着替えていると、試着室に備え付けられた鏡の上部に、洋服のボタンのようなものが貼り付けられているのを見つけました。そこで、不審に思った女性客が黒い物体に触れてみたところ、熱を帯びていたことから小型カメラではないかと不安になり、店側に報告したそうです。point 252 | 1
報告を受けた店のスタッフは、すぐさま警察へ通報し、警察は盗撮事件として捜査を行なっていたといいます。この店舗では、試着室が全部で10室設けられていましたが、盗撮カメラが仕掛けられていたのは、女性客が利用した7番試着室のみだったとのことです。実は以前にも、同じく中国の北京市内にあるユニクロ店舗内で、若い男女が設けられた試着室で、性行為をしている動画がSNSで拡散された事件がありました。さらに驚きなのは、この事件はユニクロ店員の関与も疑われており、ユニクロへの多大なる被害を被った事件でもありました。point 317 | 1
今回の盗撮事件について中国のSNS上では「厳罰に処すべし」「厳罰化が犯罪抑止につながる」「偽装型カメラやピンホール型カメラの販売業者を取り締まることはできないのか」「これ以上被害者を増やしてはならない」「怖くてどこへも行けない」など、早急な対策を求める声が上がってます。
中国で多発する性犯罪ですが、盗撮事件に関しては2017年にファッションブランド『H&M』の広東省中山市内の店舗で、試着室から盗撮用の小型カメラが４台発見された事件があったばかり。さらに、犯人はこの店舗で盗撮されたとみられる、試着中の女性客が映った動画をインターネット上へ流出しており、試着室を利用する女性客への恐怖心を大きく植え付けることとなりました。point 236 | 1
このように、中国では盗撮動画がネット上で売買されたり、有料ポルノサイトに流されたりしている深刻な問題があります。そのため、今までに検挙された盗撮事件などほんの一部にしか過ぎません。こうした違法な商売を撲滅するには問題が山積みとなっていて限りなく難しいのではという見解もあります。こうした事件が多発する時代、自分の身は自分で守らなければなりません。試着室に入る際には周囲をよく確認してから着替えることをお勧めします。point 269 | 1