吉本の騒動をめぐって、吉本興業が3つに分裂する可能性があると、週刊新潮が報じました。
吉本興業の関係者がこのように囁きます。
「7月末、第三者による経営アドバイザリー委員会の設置が決まりました。いまはこの第三者委員会の動きも注目されているので、“松本興業”だけにメディアの興味が集まる状況にはなっていませんが……」
松本興業の長はもちろん、お笑いコンビダウンタウンの松本人志(55)です。
松本は自身が出演する「ワイドナショー」で、処分された芸人の受け皿になる構想について、「イエローカードの子たちを、俺が保証人になるから生かしたってくれ」と吉本側に求めたうえで、「吉本の芸人6千人かは分からないですけど、上から500人くらいは」と、その“構成員数”も明かしています。
先の吉本関係者は、社内はその話題で持ちきりだと語っています。
「松本さんの話は吉本内での“社内独立”が基本路線ですが、万一実現したら、“松本興業”以外は残りモノになる。実力、戦力は考えるのも怖ろしいほどダウンします。松本さんは大崎洋会長を兄と慕っているので吉本を出て会社を作ることはないでしょうが、社員は社内独立であっても配置換えとなります。いまは想像に想像を重ねるだけですけど、“松本興業”が実現するなら行きたいかどうか、そして芸人は誰が行くのか。同僚と顔をあわせればその話ばかりしていますよ」
では、もしも吉本が大分裂するなら、どんな枠組みとなるのでしょうか?
「大崎会長が辞めることはまず考えられません。政府系の出資事業もあるし、行政を巻き込んだイベントや映画祭、都道府県の『住みます芸人』といったアイデアを形にしてきた人。年商500億円の会社となった大功労者です。だから大崎体制の吉本興業は確定といっていい。そこのなかに“松本興業”、そして、“明石家興業”の可能性もゼロではないと言われているんです」(さる吉本興業の幹部)
明石家さんま(64)は、すでに個人事務所という受け皿を持っています。
「さんまさんは、“宮迫を引き取ってもいい”と話してくれています。ただ現時点では、金塊強奪犯との“ギャラ飲み”がどう転がるかが不確定です。うちとしては、“事実なら契約解消撤回について再度検討”などという恥ずかしい声明を出す事態になったので、今後、シロとなったとしても契約解消撤回時の状況には戻れない。宮迫は“社内独立”先に出すべきというのが正直なところなのです」
では、「加藤の乱」を招いた加藤浩次(50)はどうなるのでしょうか?
加藤については、辞める準備を進めているとの噂もありますが、しばらく加藤は動けないことが予想されるとのことです。
というのも、日テレさんやうちに、“放送を私物化するな”といった苦情がかなり入っているそうで、加藤は日テレに迷惑をかけてしまっている状況が読み取れます。
その反省もあってか、加藤の乱は徐々に鎮圧していったといいます。
つまり、可能性として見えてきたのは、吉本、松本、明石家の三つに大分裂する可能性です。
本家の吉本は、芸人の戦力ダウンがあっても政府系の出資事業などでカバーできるといいます。
そのため、松本、明石家との棲み分けはでき、国内最大の「組」のようにはっきり敵対関係になることはなさそうとのことです。