テレビ朝日が16日20時から局内で緊急記者会見を開くこととなり、今年3月放送の報道番組「スーパーJチャンネル」(月~金曜後4・50)の情報企画コーナーで、不適切な演出があったと公表し、謝罪しました。
発表によりますと、ヤラセが発覚したのは、3月15日17時36分~53分枠で放送した「業務用スーパーの意外な利用法」という企画で、業務用の食品などを扱うスーパーマーケットに密着。
業務用でありながら個人で業務用スーパーに買い物に来た客の人間模様を描いた内容となっており、
放送に登場した客のうち、主要な部分を構成している4人が担当ディレクターの知人であったことが判明したと明かしました。
この企画は2017年2月から不定期に放送し、3月放送回でシリーズ第5弾となっていました。
担当ディレクターはこの4人を含む多くの知人に事前に取材日程を教えるなどしていたことも明らかになっており、
担当ディレクターは俳優養成教室の講師もしていて、4人のうち3人はこの教室の生徒。
他の1人は別の専門学校で面識のある人物だが、放送では4人全員に対して初対面を装っていたといいます。
また、4人に対しての報酬などは払ってないことも明らかになりました。
これらの企画コーナーは関連会社であるテレビ朝日映像への業務請負枠で、
担当ディレクターは別の派遣会社からテレビ朝日映像への派遣だったとしています。
この企画でヤラセ、仕込みが発覚した経緯については、10月4日に匿名で情報提供があったことを受けて社内調査を実施したところ、制作を手掛けたディレクターが仕込みを認めたといい、
「番組制作に自信がなくなっていて、(知人へ)明確に指示をしなければやっていいと都合よく解釈していた」
などと述べていたことが明らかになっています。
今回の問題については、テレビ朝日は以下のように発表
「今回の問題は当社の番組への信頼を著しく損ねる重大な事案であり、あらためて視聴者の皆様、関係者の皆様に深くお詫び申し上げます」
テレビ朝日はヤラセを認めたうえで謝罪、問題が発覚した金曜企画コーナーは中止にするとしています。
これらの一連の報道については、ネット上でも厳しい声が上がっております。
- この企画自体がつまらなそう。ヤラセをしてもしなくてもどうでもいいネタ。伝えなきゃいけない事沢山あるだろう
- テレ朝なら日常的にやっているだろうから別に驚かないな。報道とか名乗っている全ての番組を調べた方がいいと思うわ
- バラエティーのヤラセは演出として理解も出来るし許容は出来る。
報道番組でのヤラセは場合によって誰かの不利益になったり、偏見などを生む場合があるので、制作をした番組関係者は処分されるべきだと思う - 20年近く前ですが、子役の劇団に所属していたころに夕方のニュース番組で、バスツアー特集に客役として出演したことがあります。昔からよくあることでは
バラエティ番組のヤラセは許容の範囲内ではあるものの、ニュースなどを扱う報道番組ではあってはならない問題だと思いますね。point 132 | 1
テレビ業界では、番組のジャンルに関係なく当たり前のようにヤラセや仕込みが行われているようなのですが、
こうした行為の発覚によって番組は信用を失ってしまいます。
さらにテレビ局全体のイメージも悪化することになるため、ヤラセなどが無いかどうかより厳しいチェックを行ってもらいたいですね。