2020年に流行した新種のコロナウイルスのせいで、全世界に数多くの死者が出た中、感染者たちを治療するために最前線で戦っていた医療陣の犠牲もまた急増していきました。
今月3日(現地時間)、国際人権団体アムネスティ·インターナショナルは世界でコロナウイルスで死亡した「医師、看護師」などの医療陣が7000人を超えたと報告したのでした。アムネスティ·インターナショナルは報告書を発表し「およそ7000人以上の人々が他の人の命を救おうとして犠牲になった」とし「これは衝撃的な規模です。これはとてつもない危機状態になっています」と述べました。
これに先立ち、アムネスティ·インターナショナルは、今年7月にコロナで死亡した医療陣が3000人に達したという報告書を発表しています。それから2ヶ月も経たないうちに、死者は当時の2倍を超える7000人にまで増加してしまったのです。現在、国別医療スタッフ死亡者数ではメキシコが1,320人と最も多く、アメリカ1,777人、イギリス649人、ブラジル634人、ロシア631人、インド573人、南アフリカ240人などとなっています。
特にメキシコの場合、コロナ全体の死亡者が6万5241人で米国とブラジル、インドに続き4番目であるにもかかわらず、医療陣死亡者は1位を記録し防疫にかなりのダメージを与えました。ただ、アムネスティ·インターナショナルは、「国別に医療陣の範囲など、集計方式が異なっており、正確な数値を比較するのは難しい」としながらも、事実上、集計されなかった医療陣の犠牲の方が多いだろうと試算しました。
今回の報告書で団体を率いたスティーブ·カクバーンは「すべての医療人が適切な保護装備を支給され、自分の命をかけなくても重要なことができるよう国際的協力が必要だ」と訴えました。
コロナから回復した人たちの裏では多くの医療に携わった方々の命が関わっていたことを忘れてはいけません。