ZOZO創業者でスタートトゥデイ社長の前澤友作氏（44）がぶち上げた「前澤友作ひとり親基金」。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で苦境に陥ったシングルマザー&シングルファーザーのひとり親世帯1万人に対して、抽選で現金10万円を配布と発表したところ、Twitter上では瞬く間に反響を呼びました。
ここで、前澤氏の善意活動と比較されているのは国や政府の対応…。まさに前澤氏の仕事の速さには当選者も困惑しているといいます。
「まさか自分が選ばれるとは思ってもいませんでした。正直、信じられなくて、いまだに騙されているかもしれないって半信半疑なんですけど……」
こう発言したのは、当選した関東在住のシングルマザー、Ａ子さんです。
A子さんは基金の存在を知人に教えてもらったといい、応募が始まった当初は、前澤氏のTwitterをフォローしリツイートすることが条件だったので、その煩わしさから応募しなかったといいます。
しかし、翌日5月11日からTwitterのフォローもリツイートも不要と告知されたと聞き、「だったら応募してみようかな」という気持ちになったそうで、応募してみたところ運よく当選したのです。
前澤氏のひとり親世帯給付金の応募総数は44万7159件。
全国の母子・父子家庭は141.9万世帯（2016年度）だから、ひとり親のおよそ３分の１が応募したことになりますが、さすが絶大な発信力を誇る実業家のTwitterだけに、影響力には驚かざるを得ませんね。
ちなみに、基金の申し込みフォームには年収、雇用形態、ひとり親になった理由、再婚の可能性、養育費の現状、ローンや取材の有無などのほか、前澤氏へ伝えたいことが書ける欄も設けられていたといいます。
Ａ子さんのもとには、16日夜に「当選」を知らせるメールが事務局から届いたそうで、
児童扶養手当受給証明書、ひとり親家庭医療証、戸籍謄本のいずれかの書面を撮影、もしくはスキャンして返信するように明記されていたといいます。
国への給付金や手当などの申請には膨大な書類が必要でとても面倒なのに比べて、前澤氏の基金は申請が簡単すぎるぐらいだと話すA子さん。
「だからこそ、かえって信じられなかったというか。メールで送られてきた銀行振込先記載のURLをクリックして、もし詐欺サイトに飛んだらどうしようってドキドキでした」と証言したのでした。
不安ながらも手続きを済ませたＡ子さんのもとには基金創設の告知から8日目の18日夜、
「〇〇さん（Ａ子さんの氏名）、ご当選ほんとうにおめでとうございます！いっしょに頑張りましょうね！」といったメッセージとともに、入金完了のお知らせが届いたといいます。
当選者を困惑させるほどの迅速な対応を見せた前澤氏。
国の給付金は発表すら遅く、振り込まれるまでも時間がかかっているのに…前澤氏は後手後手の対応が批判される安倍政権と違って、何事も手早いようですね。