北区滝野川で強盗事件
14日午前1時50分ごろ、東京都北区滝野川の路上で、強盗事件が発生しました。
帰宅途中の女性(30)に後ろから近づいてきた男が持っていた刃物を突き出し、「財布を出せ。携帯を置け」などと脅したということです。
男は現金約1万円の入った財布とスマートフォンを奪って逃走しました。
女性にけがはありませんでした。
警視庁滝野川署が強盗事件として男の行方を追っています。
同署が公開した情報によると、男は30~40歳くらいで身長約170センチの小太り体形、黒いフード付きのジャンパーにジーパン、ニット帽を着用し、マスクで顔を隠していたとのことです。
携帯を奪った理由
強盗事件では通常、財布や現金、カードなど金銭目当てのものがほとんどです。
しかし、今回の犯人は財布に加えてスマートフォンも奪って逃げました。
犯人が通報されることを恐れてスマートフォンまで奪ったのでしょか?
現在のスマートフォンにはほとんどの場合GPS機能が搭載されています。
つまり被害者のスマートフォンを持っていることで、位置を知られてしまう可能性が高く、犯人にとっては不利になるはずです。
万が一、素手で触った場合には指紋も残ってしまいます。
自分の痕跡が残ってしまう物がまた1つ増えるということなのです。
さらに犯人は逃げることに必死で奪ったスマートフォンの電源を冷静に切ることもできないと考えられます。
機種の異なるスマートフォンならば電源の切り方が分からないという状況もあり得るでしょ。
総合的に見ると犯人がスマートフォンを奪って逃げるのは、非常に不利に思えます。
犯人はなぜ、スマートフォンを奪ったのでしょうか?
謎は深まるばかりです。
住民に不安広がる
えっ、滝野川の事件のニュース見たけど近所過ぎる…
映像見て、あれここはって思うレベルだし犯人早く捕まるといいなこれADVERTISEMENT — ∠こま子🧟♀️@1/31幕張当たった (@koma_asuka) December 14, 2017
そして近辺住民にも不安が広がっています。
引ったくりとは異なり、今回は刃物で脅しての犯行です。
殺人未遂とまではいきませんが、凶器を使った強盗事件となると不安になるのは当然でしょう。
早く犯人が捕まることを祈るばかりです。
警視庁北野川署では情報提供を呼び掛けています。
目撃情報などがありましたら、03-3940-0110(警視庁北野川署)までご連絡ください。
東京都北区での強盗事件
ちなみに、このほかにも北区では強盗事件が多数発生しています。
今年の8月には赤羽西四郵便局に果物ナイフを持った男が押し入り、「強盗だ。カネを出せ」などと男性局員(30)を脅した事件がありました。
局員の非常通報を受けて駆けつけた警視庁赤羽署員が男を取り押さえ、強盗未遂の現行犯で逮捕となっています。
犯人は「人生がいやになり、どうなってもいいと思った」と供述したとのことです。
2015年8月には深夜に男性がいきなりビンのようなもので殴られカバンを奪われそうになる事件がありました。
犯人の男は背後から近づきいきなり後頭部を殴ってきたということで、被害者男性は頭部を切るケガを負いました。
犯人の男は男性会社員のカバンを強奪しようと試みましたが、抵抗を受けたことから何も奪うことなく逃走したとのことです。
まとめ
路上での強盗の場合、やはり深夜の時間帯が被害に遭いやすいようです。
夜の帰宅の際には十分に注意しましょう。
冬になり日が落ちるのも早くなりました。
帰宅時間はすでにあたりは真っ暗になっていることでしょう。
暗い夜道は危険ですので防犯グッズを身に着けたり、人通りの多い大通りを利用するなど、対策が必要です。
また今回の強盗のようにスマートフォンを奪っていくケースがあります。
GPS機能などがあれば、犯人逮捕に役立つこともあります。
スマートフォンを利用している方はGPS機能を活用するようにしましょう。