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小池百合子が「緑のたぬき」と暗喩される理由


2017年の10月に総理の意向による突然の解散総選挙が行なわれ、その思惑通りに安倍総理が率いる自民党が公明党との票を合わせて300議席を獲得する勝利を得たのです。

 


写真:huffingtonpost.jp

そんな解散総選挙ですが、その中である意味注目された政党があります。それが今年結党したばかりの希望の党です。希望の党は東京の政党である都民ファーストの会の流れを汲む政党です。

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写真:flickr.com

都民ファーストの会は2016年に東京都知事の政治資金の不正利用の疑惑によって退陣した後に行なわれた知事選挙で、当時自民党議員だったのが知事になるために辞職し立候補した小池百合子が当選をします。自民党からではなく自分自身の政党から出たことから、そのときのキャッチフレーズとして都民ファーストといったことから会派も都民ファーストの会として立候補し、東京都民の自民党への反発心の受け皿となり見事当選し期待されるようになります。そして2017年9月に解散が決まると、その東京都の期待を背に国政に名乗り出るチャンスとして希望の党を立ち上げて民進党と合併し選挙に挑みます。しかし結果は期待していたほどの成果を挙げられず、せっかくの民進党との合併も功を奏さず30議席にも満たない大惨敗を帰すことになります。なぜ大惨敗を帰すことになったのか、もちろん結党間もないので信じてよいのか分からない不安感もあったのですが、それよりも問題だったのが代表として党の顔となったはずの小池百合子の求心力が一瞬にして効力を失ったからといえます。なぜ失ったのか、それは後々に小池百合子が緑のたぬきと揶揄される原因と関係します。緑のたぬきとはなんなのかというと、まず最近出来た政界のことを揶揄する言葉でブーメランというものを知っておく必要があります。point 625 | 1

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写真:huffingtonpost.jp

ブーメランはそのままの意味の遊び道具であり、ブーメランは三角の形状をすることで投げたときに風をうけて回転しながら弧を描き自身のところに戻るものです。政界用語においてのブーメランも同じことであり、一つの物事に対して批判するために発言したことが実は自分を行なっていることであり批判した内容が自分にも帰ってくることなのです。小池百合子が緑のたぬきといわれるようになったのは、このブーメランどおりのことを行なってしまったことがあげられます。まず都民ファーストの会が自民党を破り東京との代表になったのは、これまでの自民党のやり方に嫌気が差し新しい空気を取り入れたいということから選んだものです。point 368 | 1

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写真:diamond.jp

そして小池百合子自身もこれまでの自民党のやり方を知っているので、そのやり方に反発するようなやり方を行い信任を勝ち取ったのです。しかし東京都での信頼も、実は1年余りの政権運営で物事の解決に導けるような成果を挙げていないので徐々に求心力が落ち始めていたのも事実です。ただこれはあくまで都知事の間での話であるのと、まだ1年余りで成果を出すのは早いと思っているので了承しています。しかし問題は解散総選挙の際の行動なのです。point 276 | 1

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写真:ameblo.jp

自民党は安倍首相と官僚の考えの元で迅速に行動を起こすことを目的としているので、自身の議員で反対意見があれば即座に説得し自身の考えに引き込むようにしています。そのやり方を知っているはずの小池百合子は、この流れを行なわずにまるで自民党と同じようなことをします。まず希望の党を立ち上げた後のマニフェストもベーシックインカムを取り入れるという流れを組み込もうとしましたが、それ以外の部分は財源をどうするのか分からない自民党とまったく同じ流れを汲む形になってしまっています。そして民進党を組み込んだ際にも自民党と同じ考えで行きたいので、民進党の中にいる反対意見を持つ人を脱退させ排除を行ないます。このように自民党の反対の意見で一躍主役に名乗り出た人間が、実は反対していた自民党のやり方をそのまま行なうというブーメランを行なってしまったのです。そのことから小池百合子の体が小太り気味で狸のように見えるのと、江戸時代を作り上げるために狸と称された徳川家康の姿になぞらえられてたぬきとなります。そして都民ファーストの会のときに緑の選挙服を着ていたことから、小池百合子を緑のたぬきと揶揄される結果になってしまったのです。point 569 | 1

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