関節がポキポキと鳴ることはありますか。動いた時に自然に鳴る場合や、関節を触ることで鳴るなどさまざまです。そこで、関節が鳴る仕組みやそのまま放置しても大丈夫かなどを説明していきます。関節の音に不安を感じている方は注目です。
関節が鳴る仕組みとは?
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関節とは骨同士を繋いでいるもので、体の中には約350ヶ所あります。関節が存在することで、体の伸び縮みを自由にすることができるのです。滑らかな動きをするためには関節軟骨や滑膜、関節包などがあります。その関節包の中に入っている滑液の圧力が下がることで、ポキポキという音が鳴るようです。
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急に関節同士が離れると関節包の圧力が下がり、キャビテーションという気泡が弾ける現象が起こります。気泡が弾ける音が、関節がポキポキと鳴っている音として聞こえるのです。関節が鳴る時の衝撃は、1000気圧程度と言われています。世界中でMRIなどの画像診査をしながら検証していますが、関節が鳴る原因は確定されていません。しかし、このキャビテーション現象が有力な説とされています。
関節が鳴っても大丈夫なの?
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関節が鳴っても、痛みを伴うことがなければ大丈夫です。しかし、関節が鳴ることを面白がってわざと鳴らすのは避けた方がいいでしょう。関節を鳴らし続けることで、関節を含む指が太くなると言われています。これは、関節の中で関節炎という炎症が起こっているからです。炎症が起きると腫れてしまうことがあります。炎症が治まれば腫れも引きますが、連続して関節を鳴らし続けることで炎症が長引いてしまうのです。関節が鳴るのは手の指などが多いですが、肘や膝から自然に鳴る人もいます。その場合は、肩こりや腰痛などの症状が出ている場合が多いです。体のバランスが悪くなると、関節や筋に連鎖して他の部位に症状を起こしてしまうのです。
関節が鳴らない時もあるのは何故?
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関節が鳴った後に、もう一度鳴らそうとしても鳴らない時があります。これは、関節が鳴った時に関節包内で滑液の移動があり、滑液が満たされている状態だからです。関節包内に滑液がたくさんある状態だと、引っ張ったり曲げたりしても気泡が出にくい状態になっています。気泡が出にくいので、ポキポキと鳴ることはありません。しかし、時間が経つと滑液が元に戻るため鳴らしてみるとポキポキ鳴ってしまうのです。
メカニズムを知って、対策を!
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関節が鳴る仕組みなどをご紹介しましたが、関節が鳴り続けることで痛みを伴う症状が出ることもあります。関節をわざと鳴らす危険性を知っていれば、鳴らさないようにするなどの対策ができますよね。関節が鳴る人は、気をつけてみてください。