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【速報】 「車いすの物理学者」S.ホーキング博士76歳で死去


「車いすの物理学者」ホーキング博士死去

写真:insight.co.kr

スティーブン・ホーキング英ケンブリッジ大教授がイギリス・ケンブリッジの自宅で死去した。

76歳。AFP通信によると、家族の関係者が14日、ホーキング博士の死去を明らかにした。

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スティーブン・ホーキング博士とALS(筋萎縮性側索硬化症)

写真:Google Image Search

天才宇宙物理学者のホーキング博士は1942年1月8日生まれた。

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オックスフォード大、ケンブリッジ大大学院を修了、カリフォルニア工科大教授を経て、77年ケンブリッジ大キース・カレッジ教授、

79年には、かつてニュートンが就いていた権威ある同大のルーカス記念講座教授職を務めた。

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世界で最も有名なALS(筋萎縮性側索硬化症)患者さんの一人でもあるホーキング博士。大学院生だった20才前という若い年に発病し、博士は一生ALSと闘ってきたのだ。

ALSは通常、発症から5年程度で死に至る病気だが、博士の場合途中で進行が急に弱まり、発症から50年以上たっても健在であった。

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博士はALSにより発語や書字によるコミュニケーションがとれないことから、コンピュータを利用して、意思伝達を行なってきた。その姿から「車いすの物理学者」と呼ばれた。

 

天才宇宙物理学者ホーキング博士の研究実績

写真:Blotter

ホーキング博士は、発病の後も活発な研究活動を続け、74年には最年少の32歳で英国学士院会員に選ばれ、またアインシュタイン賞、ハーバード大名誉科学博士など多くの賞や学位を獲得した。

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ホーキング博士は量子力学や一般相対性理論などを駆使して、1960年代後半にブラックホールの存在を示した。そして1983年には宇宙の始まりを解明する「無境界境界条件」論を展開するなど、新しい宇宙理論を開き、現代宇宙論の進展に大きく貢献してきたのだ。

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また、一般人向けに現代の理論的宇宙論を平易に解説するサイエンス・ライターの才能も持ち合わせたため、世界的なベストセラーとなった「ホーキング、宇宙を語る」など一般向けの著書で日本でもファンが多い。

00年に出版した著書で「人類は今後1000年以内に災害か地球温暖化のために滅亡する。唯一の助かる道は別の惑星に移住すること」と語った。

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また09年中に宇宙旅行する予定を発表するなど、2000年代に入ってからも活発に活動していたのだ。

 

ホーキング博士死去まとめ

写真:Google Image Search

ホーキング博士の3人の子供は発表資料で、「父は素晴らしい科学者であると同時に、業績とレガシー(遺産)が長く輝き続ける特別な人だった。父の勇気と、才気とユーモアへのこだわりは世界中の人たちを元気づけた」と語った。

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障害を乗り越え、研究活動を続き、人類に貢献してきたスティーブン・ホーキング博士。

これからは後輩の物理学者らがホーキング博士の理論を継いで、学問で人類に貢献することを期待する。