荒川アンダーザブリッジは登場人物みんなが超個性的で面白いのですが、中でも特に気になる人物は村長ではないでしょうか。橋の下の住人はそれぞれ過去に何かあり、最終的には素性が知れています。しかし、村長だけは謎が多いままだからです。

村長は河童！

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荒川アンダーザブリッジは橋の下に超個性的な住人が住まう話ですが、その中のリーダー的存在が村長です。河童の着ぐるみを着た人物です。橋の下の住人は本当か嘘かはわかりませんが、村長を河童だと思い込んでいます。もしくは、思い込むようにしています。荒川アンダーザブリッジに出てくるキャラクターはなぜか橋の下に住んでいて、当初はただの変人の集まりでした。しかし、徐々にキャラクターそれぞれの過去が明らかになり、みんなただの変人なだけではなく、何かしらの思いがあって橋の下に住んでいることが明らかになります。しかし、村長に関しては最後まで謎が多いままなのです。point 353 | 1

村長は権力者？

写真：Future Nova

村長は普段は河童の着ぐるみを着てふざけているだけで、まるで威厳はありません。しかし、橋の下ではない現実社会では、実は相当な権力者ではないかと噂されています。この話が出たきっかけは、主人公のリクが父親にあるプロジェクトを任されたときの回に由来します。リクは父親から橋の周辺の住民を退去させ、そこを都市開発する河川敷再開発プロジェクトを任されます。これが意味することは、荒川アンダーザブリッジの住人がそこに住むことはもう不可能になり、一緒に暮らすことができなくなるということです。当初リクは橋の下を出る良い機会だということでプロジェクトを進めようとするのですが、荒川アンダーザブリッジの思い出が頭をよぎり、やっぱりプロジェクトを中止しようと奔走します。それに怒ったリクの父親はリクをプロジェクトから外した上でそのままプロジェクトを進めます。リクはこれを止めるためにいろいろ画策するのですが、結果的にどんどんプロジェクトを推し進められてしまうのです。そこで登場したのが謎の財界の大物。顔の描写はなかったのですが、和服を着ており、鶴の一声でプロジェクトを中止させました。政治的権力も持つ超大物なのですが、この人物が明らかに河童村長しか知らない話を知っている、逆に河童がこの財界の大物しか知り得ない情報を把握している、といった描写がありました。要するに、この財界の大物こそ河童の正体なのです。point 667 | 1

これ以上の描写はなかった・・

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その財界の大物が河童の正体である、ということは明らかに作者の意図として示唆されていたので、これは推測ではなく確証です。リクが右往左往している様子を河川敷で見ていた河童は、現実社会での力を利用してリクを、そして自分や河川敷の住人を救ったのです。リクも河川敷の住人も河童がとった行動も河童の正体にもまったく気付いていないのですが、読者だけが知った形でこのエピソードは終了しました。河童村長かっこ良すぎますね！point 286 | 1

まとめ

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荒川アンダーザブリッジの河童村長の正体について紹介しました。はっきりしていることは現実社会では財界の大物で、政治的な権力も持っているということだけです。そして、このことはリクを含め河川敷の住人は知りません。河童村長はお金持ち・権力者という立場に疲れて河川敷で暮らしている可能性が高いので、河川敷でそのことがバレると困りますね。村長を含め、荒川アンダーザブリッジに出てくるキャラクターは本当に魅力的です。point 287 | 1