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アニメ制作会社ガイナックスはどんな歴史がある?


新世紀エヴァンゲリオンは、テレビ放映から二十年以上が過ぎた現在でもリブート版の映画が制作されているほど、多くのファンを獲得している超人気アニメです。その作品の監督は誰かと訊かれれば庵野秀明とすぐに思い浮かぶ人が少なくないでしょうが、制作していたアニメ会社はどこかと訊かれると、意外と知らない人も多いかも知れません。その会社はガイナックスと言って、エヴァンゲリオン以外にもヒット作を何本も世に送り出してきている、アニメファンにとっては大変有名な制作会社です。

写真:nlab.itmedia.co.jp

◼︎アマチュア集団からのスタートだった

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写真:entert.jyuusya-yoshiko.com

ガイナックスが設立されたのは1984年12月24日のことですが、庵野秀明を含む主要メンバーは会社が設立されるよりも前に同人アニメを制作していました。当時彼らはDAICON FILMという名前の製作集団として活動していて、一部のアニメファンの間で、彼らの作品のクオリティーは素人離れしていると高く評価されていたのです。ちなみにDAICONとは、彼らが学生時代にオープニングアニメを制作した、第20回日本SF大会というイベントの愛称であるDAICON3が元となっています。そのDAICON FILMというアマチュア集団がプロのアニメ制作会社へと発展するきっかけとなったのが、1984年の秋に王立宇宙軍オネアミスの翼という作品を企画したことでした。バンダイの投資によって劇場版の長編アニメとして制作することが決まり、その作品のためにガイナックスという会社を設立することとなったのです。その作品は1987年に公開されて大変高い評価を受けることができたのですが、プロとしての経験が浅かった彼らは製作費を予定よりも使いすぎてしまったため、借金を抱えることとなってしまいます。設立時点ではその作品が終わればガイナックスは解散される予定だったのですが、借金を返すためにアニメの製作を続けることとなりました。そしてそのことが、後にいくつものヒット作を生み出すことにつながったのです。point 609 | 1

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写真:jin115.com

◼︎アニメファンに大きな支持を受けるヒットメーカーへと成長した

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写真:mediamagic.co.jp

王立宇宙軍オネアミスの翼によって作ってしまった借金を返すために、ガイナックスはトップをねらえ!というオリジナルビデオアニメを制作します。この作品は庵野秀明の監督デビュー作で、アニメファンの心をくすぐるパロディシーンが数多く登場すると共に、本格的なSFストーリーが展開するといった魅力から爆発的な人気を獲得しました。ただ、この作品でも残念ながら製作費の使いすぎにより、借金を返すどころか増やす結果となってしまいました。そんな状態の中で、ガイナックスは様々なアニメの製作に関わると共に、パソコンゲームの分野でも活躍するようになり、特にプリンセスメーカーという育成ゲームは大ヒットシリーズとなりました。1990年には庵野秀明にとって初のテレビアニメの監督作品となるふしぎの海のナディアが放映され、この作品もまたアニメファンから大きな支持を受けました。そして1995年にはついに新世紀エヴァンゲリオンの放映がスタートし、社会現象を巻き起こすこととなりました。ただ、ガイナックスにとって代表作となったエヴァンゲリオンは、現在では庵野秀明が立ち上げたスタジオ・カラーという会社に制作が引き継がれています。そのエヴァンゲリオンの後も、ガイナックスは彼氏彼女の事情・まほろまてぃっく・天元突破グレンラガンといったいくつものヒット作を世に送り出し、アニメファンに大きな支持を受けるヒットメーカーとしてその名を轟かせました。point 621 | 1

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写真:anime-house.de

◼︎まとめ

アマチュアとして同人アニメを制作していた若者たちが集まってできたガイナックスというアニメ会社は、設立当初には経験不足がたたって借金を作ってしまい、苦しんだ時期もありました。しかし、その後は新世紀エヴァンゲリオンを始めとするヒットアニメをいくつも世に送り出す会社へと成長し、多くのアニメファンの心を掴むことができました。近年では目立った活躍をあまり見せなくなっていますが、また素晴らしい作品をガイナックスに製作して欲しいと望んでいるファンは大勢います。point 297 | 1

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