自衛官
自衛官は、日本の防衛省の特別の機関である自衛隊の任務を行う特別職国家公務員のことです。 自衛隊員の中で階級と制服が指定され、武装して戦闘に従事する要員を指します。 自衛隊法により「命を受けて、自衛隊の任務を行う」と規定されており、個別の機関である陸上自衛隊、海上自衛隊、航空自衛隊のいずれかに所属します。
自衛官は特別職国家公務員なので、もちろん試験や職務は厳しいものです。そんな自衛官のイメージはやはりちょっと堅苦しいイメージがありますよね。しかし、そんなイメージを払拭するためか否か、自衛官募集のポスターをアニメ風にした物が話題になっています。しかしこれがまさかの波紋を呼ぶことに…
これはズボン?
波紋を呼んでいるのは、自衛隊の広報活動などを行う防衛省自衛隊滋賀地方協力本部(大津市京町3丁目)が作成したポスターです。女性キャラクターのスカートから下着の様な着衣が見える描写があるためで、同本部は「下着ではなく問題ない」とするが、「セ○ハラではないか」などと批判の声が上がっています。
ポスターは、人気アニメの女性キャラクター3人が、ミニスカート姿で跳躍している様子を描き、「陸・海・空 自衛官募集!」などと書かれています。このうち2人のスカートに下着のような黒っぽい着衣が見えているのです。同本部の説明では、ポスターは若い世代にアピールするため、民間会社と提携して作成し、昨秋に公開したそうです。このポスターは、県内の地方協力本部の地域事務所などに掲示しているほか、同本部のホームページにも掲載されています。
一方、2月ごろからツイッターなどネット上で「セ○ハラだ」「感覚が狂っている」などの批判が上がるようになった。同本部にも苦情が届いているといいます。京都新聞の取材に、同本部は「アニメの既存の図柄を使用している。指摘の着衣は、下着ではなくズボンだという設定で、適切な範囲だと考えている。多くの人から評価を得ている」と説明しています。
近年、全国の自衛隊地方協力本部で、このような架空の女性キャラを使った広報活動が広がっています。京都地方協力本部は、数年前から女性キャラを使った自衛官勧誘のポスターを作成したり、ホームページに女性キャラを登場させたりしています。徳島や岡山の地方協力本部ではオリジナルの女性キャラを作り、グッズも販売しているようです。
感覚の麻痺
このようなポスターに関して、大阪大のジェンダー論の牟田和恵教授は、自衛隊がこのような「際どい服装の幼い女の子を使っているのが問題」と言います。表現の自由とは関係なく、公的な組織が国際的には児童ポ○ノとみなされ得るようなものを肯定することになります。ズボンとの主張には「苦笑しかない」と苦言。女性自衛官も募集しているはずですが、一体誰に向けてメッセージを発しているのでしょうか。かつて保守的な層は、女性のこのような姿などをまじめな場で扱うことに抵抗が強かったはずですが、今やその感覚が麻痺しているのではないでしょうか。ツイッターやネットでの批判はまだ相次ぎそうですね。