6月20日、滋賀県栗東市小野の栗東高で、女子生徒が水泳授業の見学を申告する際、体育科教員が生徒の体調の把握を理由に生理の何日目かを報告させるという不適切な対応をとっていたことが分かりました。以前保護者の苦情により方法を改めたが、同様の体調確認は4～5年前から再び行われていたそうです。
先程の生徒の保護者によると、今月6月10日、同校1年の娘が水泳の授業を見学する際に、その確認で職員室に向かうと、職員室で学年や名前とともに、生理何日目かについて他の教員がいる中で報告させられたそうです。これについて、保護者は13日に滋賀県教育委員会に電話で講義をしましたが、翌日にも、この女子生徒の友人が体育教官室の入り口で、男子生徒が近くにいる状況で同様の内容を聞かれたそうです。考えられませんね…point 257 | 1
これについて、同校によると、保護者からの報告をうけて、13日に県教委から連絡があり、はじめて校長は内容を把握したそうです。この内容について、同日中に体育科教員に事実確認を行ったが解決策は出されなかったそう。これを受けて、14日に保護者から再抗議があり、今後は同様の確認をしないよう指示をおこなったといいます。罰せられる事などはなく、ただ単に指示が行われただけなのですね。point 242 | 1
この不適切な対応については、同校は、生徒の体調や授業復帰の見通しを確認するため、4～5年前から複数の体育科教員が同様の申告を求めていたと話していますが、女子生徒に対し、他の生徒や教員がいる前で聞くこともあったといい、西藤仁校長は「人権意識を欠いた対応で、生徒に嫌な思いをさせてしまった。教員との問題意識の共有も不十分だった」と謝罪の言葉を述べました。point 230 | 1
しかし県教委によると、実際は水泳の授業見学の際は「体調不良」という申告のみで十分だそうで、生理の日数を問う必要はまったくないのだそう。これについては「人権やプライバシーに配慮が欠ける不適切な部分があり、改善を指導した」と教育委員会でも指導を徹底するとしました。
高校生という立派な大人である女性に対し、個人的にも不要なことですが、人前で生理の日数を申告させるというなんともおどろくべき人権を欠いたこの慣習が4年から5年もの間放置され、行われてきたということに驚きが隠せません。令和という新しい時代がはじまったとは思えないほど、人権に関する時代遅れを感じます。同高校には二度とこのようなことが起きないようにしてほしいですね。point 237 | 1