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植物性たんぱく質の摂取で女性の早発閉経を防ぐことができる?


主に全粒穀物や大豆などの植物性たんぱく質が含まれた栄養たっぷりの食事をとることで、女性の早発閉経を防ぐことが可能で、しかもより長い期間生殖機能を維持できることが、米国の研究で明らかになりました。


写真:andohiroyuki.com

研究過程の中で、栄養を強化されたパスタ、黒パン、シリアルの摂取が特に有効であったそうです。動物性たんぱく質にはそれらの効果が全く見られませんでした。研究者は、「植物性たんぱく質の摂取が卵巣機能に与える影響をより良く理解することで、女性が早発閉経やそれに関連した疾患のリスクを減らすための方法を明らかにできると考えました」と述べています。

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写真:medicalnote.jp

そもそも早発閉経とは何かといいますと、45歳未満(日本では43歳未満)で卵巣機能が停止することをいい、全女性の5-10%にみられます。早発閉経は、心血管疾患、骨粗鬆症、早期認知機能低下のリスクを高めることも知られているそうです。たんぱく質の摂取と閉経の時期に関する研究はこれまでにほとんどなかったのですが、米国で実施された本研究は、特に早発閉経との関連を指摘した世界初の研究であるといいます。研究では、食事と早発閉経のリスクの関係を調べるために、研究チームは看護師研究IIの開始時(1989年)に25-42歳だった女性116,000人のデータを分析することにしました。20年に及ぶ追跡期間中に、2,041名の女性が早発閉経を経験しました。参加者は、食事について、調査時点の直近1年間における131種類の食品・飲料・サプリメントの摂取頻度を「まったくないか月1回以下」から「1日6回以上」までの選択肢から回答し、調査は4年ごとに実施されました。point 488 | 1

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写真:www.d-healthcare.co.j

データ解析の結果、長期にわたって1日の総カロリー摂取の約6.point 104 |

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5%を植物性たんぱく質から得ていた女性は、4%以下だった女性に比べて、早発閉経のリスクが16%低かったことが明らかになりました。解析は、年齢、喫煙の有無、肥満度(BMI)、その他あり得る交絡因子の影響がなくなるように調整して行われました。研究者曰く、約6.point 128 |

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5%のたんぱく質とは1日2,000kcalを摂取する女性の場合、栄養強化パスタ、朝食シリアル、豆腐、ナッツを全部で3-4皿分食べることに相当するそうで、たんぱく質の量でいえば32.point 90 | 5gです。point 95 | 1


写真:ninkatsu-note.com

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研究者は、「本研究の参加女性の中で、非常に大量の植物性たんぱく質を摂取する女性は比較的少数だったので、統計的な限界はありましたが、植物性たんぱく質の9%以上の摂取者は、4%以下の摂取者に比べて、早発閉経のリスクが59%低いという結果も得られました」と述べています。看護師研究IIでは、参加者の生活習慣や健康状態について2年ごとに追跡調査しており、90%近い参加者が追跡調査を継続してます。食事調査は、20年間に5回実施されており、時の移り変わりによる食生活と栄養状態の変化について検討することが可能なんだそうです。今後の研究ではさらに多くのデータで検証される必要性があり、特に、大豆たんぱく質の多い食事と、非大豆たんぱく質の多い食事を比較すべきだろうと、研究者はコメントしました。point 340 | 1

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