この広い世界には男女問わず、嫉妬深い人間が多くいます。特に愛する恋人や配偶者に対し、過剰なまでの嫉妬をしてしまい、周りを巻き込んだ修羅場を作ってしまうこともあります。自分の選んだ相手がたまたまそんな人で今までとんでもない目にあった人も少なくないでしょう。

妻の嫉妬

「異常に嫉妬深い妻でした」こう語るのは、出版社に勤務する佐藤健太さん（仮名・37歳）。妻の聖子さんとの結婚のきっかけは3年前、弊社のドル箱のひとりである作家先生が主催した食事会で知り合ったことだそうです。金融関係の事務員だった聖子さんは清楚なお嬢さんで、親族が医者や弁護士、経営者という富裕層の一族だったという。厳格に育てられていたせいか彼女は、実家を出て自立したがっていたのだそう。

2人は付き合ってから1年未満のスピード婚。出会うきっかけを作ってくれた作家先生からも「良い家庭を作ってくれ」とエールがあり、緊張したものの、新婚生活は順調でした。ところが結婚から1年ぐらい経ったくらいから聖子さんが病的なヤキモチ焼きだということがわかったそうなのです。

接待や取材でキャバクラやクラブに行くことが多かった佐藤さん。ある日、よく連絡を取り合う親しいキャバ嬢から「健太さんの奥さんが怖い。脅されたんだけど何か知らない？」と泣きながら電話があったというのです。佐藤さんは「意味がわかりませんでしたね。そのキャバ嬢は聖子が『うちの旦那に手を出して、痛い目に遭うよ』と言ってきたと話していて。おとなしい彼女に限ってそれはないと、否定してやりましたよ」とその時の様子を話します。point 262 | 1

しかし、それから数日も経たないうちに、複数の女性から、同様の被害の知らせが次々とと届いたのです。被害にあったと主張するのは、みんな女性。それも比較的親しく、電話帳に電話番号を登録している人だけ。つまり、聖子さんが脅しているというのは本当で、聖子さんが佐藤さんのスマホを覗き、電話番号を入手していたのです。佐藤さんは意を決し、聖子さんに疑惑を問いただしました。すると、予想外の答えが返ってきたのです。point 254 | 1

聖子さんは泣きながら、佐藤さんが寝ているすきにスマホを見て、連絡を取っていた女性すべてに電話をかけたと白状したのです。しかも浮気疑惑を追求し、慰謝料請求すると脅していたそうです。佐藤さんは浮気疑惑は事実無根だと主張し、今後こういったことはやらないようにと釘を刺しました。しかし、彼女の嫉妬は止まる事なく続いたのです。point 215 | 1

佐藤さんはある企画で、女性モデルのインタビューをしました。すごく綺麗な人で興奮してしまった佐藤さんは、帰宅後聖子さんにポロっと話してしまったのです。すると聖子さんは突然金切り声をあげて喚き始め…その翌日、聖子さんはそのモデルが所属する事務所に電話をかけてしまったというのです。当然、事務所側も相手をせず大事にはなりませんでした。しかし、電話だけではなく直接抗議に行ったり、無いとは思うけど相手を傷つけたりなんてことになったらと考えると、佐藤さんは相当なリスクを背負ってることになります。現在は聖子さんを怒らせないよう、日々気を使っていると話す佐藤さん。当然、仲の良い女友達との連絡も絶っているそうです。point 374 | 1

見極め能力

佐藤さんは「結婚できたのは嬉しいけど、聖子と今後夫婦を続けられるのか。正直、自信がありません」と語ります。嫉妬深い性格は、結婚前に見抜くことができるものです。スピード婚を否定するわけではないですが、その見極めをしてからでも遅くはないでしょう。