東京都議会は5日、都議選中に無免許運転で人身事故を起こして書類送検されたうえ、都議会を長期間欠席している木下富美子都議（55）に対し、正副議長名で3回目となる「召喚状」を送りました。木下氏をめぐる異常事態が継続しています。
関係者によると、「召喚状」では、木下氏の所属する「公営企業委員会」の質疑が行われる9日に議長室に出向き、都議会を長期間欠席し続ける理由の説明を求め、都民にも説明責任を果たすよう要請しているとのことです。
都議会は過去2回目「召喚状」を出しているが、木下氏はいづれも応じておらず、7月5日の事故発覚後、体調不良として公の場に姿を見せていません。この間、2度も「議員辞職勧告」が全会一致で決議される前代未聞の事態になっています。
ただ、月額81万7600円の議員報酬や、月額50万円の「政務活動費」は4カ月分（計527万400円）支給されています。加えて、12月1日時点で在職していれば、冬の期末手当（ボーナス）約200万円まで満額支給される予定だというのです。
都議会では、木下氏を念頭に、議会の長期欠席議員を対象にした議員報酬の削減条例案が、議会運営委員会で継続審査となっています。
一部の会派からは、木下氏が出頭要請を拒み続ければ、地方自治法第137条などを適用し、「除名」を含めた懲罰を科せるか検討すべきだとの声も出ています。
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