今月20日、英国のトラス首相が辞任する考えを表明しました。9月6日に首相に就任してから、45目という英国史上、もっとも短い首相となったのでした。
政治ジャーナリストは 「トラス首相は平和活動家の両親を持ち、自身もリベラル政党である自由民主党に所属したこともある、異色の経歴を持ち、大学卒業後に保守党に入党しました。2010年に下院議員に初当選し、ボリス・ジョンソン政権では貿易担当大臣や外務大臣を歴任しました」と話します。
ウクライナ侵攻で、インフレも進んでいる状況化で就任したトラス首相は、大型減税を看板政策として打ち出していました。しかし、英ポンドや国債が暴落するなど、市場は大混乱し、今月に入って減税策の大半を撤回することに。
「この1週間ほど、保守党内でも辞任を求める声が高まっていましたが、トラス首相は続投する姿勢を見せていました。しかし、19日に重要閣僚であるブレイバーマン内務大臣が辞任を表明。閣僚規範に違反したことを表向きの理由にしていましたが、トラス首相への批判ともとれる辞表を提出しており、事実上、“抗議の辞任”と受け取られています」と先程のジャーナリストは話します。point 233 | 1
19日時点で、トラス政権への支持率はわずか7%という状態。そして今回の辞任発表は、日本でもかなりの衝撃を与えましたが、ネット上ではある人への意見が多く上がったのでした。
「岸田首相、彼女の潔さを見習ってはいかがですか。」「岸田文雄氏も見習って総理を辞任なさってください」「はるかに無能な岸田はなぜまだ総理やってるんだよな。」 「トラス首相の辞任を受けて、『岸田文雄首相も辞任すべきだ』」という声が多くネット上で上がっているのです。
現在、日本では臨時国会の真っ最中であり、経済対策のための補正予算や、重要な法案についての論戦が繰り広げられる予定となっているようです。
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