韓国・機張で30日から開催される野球のＵ―１８（１８歳以下）ワールドカップに出場する高校日本代表が、日韓関係の悪化を考慮し、出入国の際には日の丸のない無地のポロシャツを着用していたことが明らかになっています。
ネット上では、U18日本代表を所管する日本高校野球連盟（高野連）の決定に非難が噴出していました。
韓国入りする直前、高野連の竹中雅彦事務局長は報道陣に対し、
「韓国の国民感情に配慮して、日本を前面に出すのはやめようと思っている。日韓関係が悪化していることと、スポーツをすることは別なのでわれわれは真摯（しんし）にプレーすることが大事だと思う。」とコメント。
「現地で安全面の確認が必要」と判断したようです。
そのため、出入国時は無地のポロシャツを着用していました。
しかし、韓国入国後に混乱がなかったことから、29日からは現地で日の丸などがついた服装で移動することになりました。
広報などを担当する日本高校野球連盟には賛否両論の意見が電話などで寄せられていたといいます。
日韓関係に詳しい小此木政夫・慶大名誉教授（国際政治論）は、
「高野連が神経質になる気持ちも分かるが、やはり過剰な対応だ。日韓関係が複雑な状況だからこそ、スポーツや交流の分野では韓国の関係者も配慮しているはずだ」と指摘。
ノンフィクション作家の佐山和夫さんは、
「日々、外交情勢は変化する。選手を預かる高野連の慎重な行動は理解できるし、対応が変わるのも仕方がない」と語っています。
8月29日には、釜山のホテルで記者会見が行われましたが、終始気まずい雰囲気が漂っていたといいます。
日韓関係の悪化がスポーツまでにも影響しているようです。
ネット上からはこんな意見が寄せられています。
「高野連の今回の措置に対して非常な不快感を持つのは自分だけでないと思う。
なぜ初めから日の丸をつけたシャツでの韓国入国を遠慮する必要があったのか？」
「言ってる事が的を得ていない。現地の安全面の確認は行く前に調査して安全が確保出来なければ取りやめればいいし、確保出来れば日の丸を着けて堂々と行くべきでしょ。高野連が降した判断は｢危険かも知れないので一応、日の丸を外して行きましょう」って事ですよ。」
「政治が絡んで面倒くさいことになってるけど、日本代表の力を遺憾なく発揮して優勝してほしいと思います。
あと佐々木投手は握手攻めってニュースで見たけど、怪我でもしたら大変だよ。くれぐれも気をつけてほしい。」