皆さんは、何歳からスプーンとフォークを卒業しましたか?
話によると、早い子でも2,3歳ころから持ち始めるようで、大抵は4歳前後だそうです。
あくまで、「持ち始めた」時期ですので、使いこなすには、もう少し時間はかかりますよね。
つまり、たったの2歳児が器用に箸を使いこなすなんてことは、…あるそうです!
香港のSCMPが、とある2歳児について報じました。
メディアにて報じられた2歳児、ハイハイちゃんは中国に住む白血病の女の子です。
メディアが取り上げたきっかけは、ハイハイちゃんの箸使い。
たしかに、合成写真かと思ってしまうような箸使いですね…。
この大人顔負けの箸使いが話題となりました。
しかし、ハイハイちゃんを一躍有名にした理由は、その箸使いの裏側にありました。
なぜ2歳の女の子がこんなに箸の扱いになれているのか?
そこには、悲しく、残念な理由がありました。それが今回のお話です。
ハイハイちゃんは昨年に急性リンパ白血病の診断を受け、一年以上抗癌治療を受けています。
まるまるとした同年代の子たちとは違い、辛い闘病生活のせいでなかなか体重が増えないハイハイちゃん。
これを心配した担当医は、ハイハイちゃんに「たくさん食べて元気になれば、すぐにでもおうちへ帰れるよ。」と励まします。
医師のこの言葉は、早く退院し、両親の顔が見たいハイハイちゃんの心を動かしました。その日以来、好き嫌いせず、なんでも一生懸命に食べ始めたといいます。
野菜でもお米でも、赤いものでも緑のものでも。
ハイハイちゃんは家に帰るために一生懸命に食べ続けました。
そして、気づけばこの箸使いが身に着いたといいます。まさに、努力の産物ですね。
この素晴らしい箸使いに潜む、健気な努力と両親への愛情。
この事情が報じられると、多くの人々が激励のコメントを寄せました。
「この小さな天使がはやく元気になりますように。」
「大人の私よりも箸使い上手…。すぐに良くなるよ!」
「2歳児なのに、びっくりだ!相当頑張ったんだろうね」
同年代の子がスプーンやフォークで食べている隣で、箸を使うハイハイちゃん。
いじけず、めげずに病気を克服しようと頑張る小さな姿に、胸を打たれますね。
たとえ今は苦しい時期だとしても、これを乗り越えれば、素晴らしい未来が待っているように思います。
一日でもはやく元気になって、退院できますように!