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    Categories: ENTERTAINMENT

アメトーークは視聴率を取るために番組の趣旨を歪め始めている…?


アメトーークと言えば、今をときめくトップを走る芸人たちがテーマを絞ったトークで盛り上がるテレビ朝日の名物番組です。深夜の放送にもかかわらず毎週のように高視聴率を連発し、看板と言っていいほどの勢いでした。司会の雨上がり決死隊は二人とも自分たちの役割をよく理解しており、多くの芸人たちを実に上手く回していきます。よく登場している芸人たちもイキイキとしており、存分に能力を発揮できているバランスの良さも観ていて楽しいです。

 


写真:tv-asahi.co.jp

ここ数年1週間の中でも屈指の視聴率競争が繰り広げられる時間帯の一つが、日曜8時です。大河ドラマ、イッテQなど他局のお化け番組に対抗するため、この時間帯にもアメトーークをぶつける策に出ました。しかも、深夜の時間帯は残したまま、1週間に2度放送という荒業です。この辺りから少し嫌な予感を持つ人も多かったでしょう。図らずもその予感は当たってしまいます。

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写真:natalie.mu

日曜のアメトーークは、初っ端からゆるい企画の連発。深夜にやって評判の良かったものを焼き直したり、芸人が苦手としていることをさせて笑ったりという内容に終始しているように見えます。ファミリーで観る人が多い時間帯だけにあまりどぎつい企画は難しいという背景は理解できるものの、アメトーークの持つ良さは影を潜めています。深夜だからこそできる企画、といった攻めた企画が多く、観る人によって、当たり外れがあるドキドキ感も深夜のアメトーークの魅力の一つでした。そんな趣旨も含めた楽しみ方ができる懐の深さが以前の番組にはありましたが、今はあまり感じられません。point 340 | 1

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写真:Google

有名な縛りとなった、家電芸人や中学の時イケていないグループに属していた芸人、女の子大好き芸人など、当初ははてなマークが付くような中から次々と名物企画が生まれました。実験的な企画も多く、面白くなかった、と感じる回も正直ありましたが、その分、ハマればとてつもないパワーを生む爆発力がありました。

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写真:music.jp

新しい時間軸の放送になってから多くのアメトーークファンが思ったのは、深夜は深夜で同じ趣旨、スタンスで続けて欲しいという願いでしたが、どうもそれもあやしくなってきています。日曜のアメトーークに引っ張られているように見える深夜の企画や、無難な回が増えてきたような危機感があります。元々日曜には期待していないので流し見程度、とか、そもそも日曜は観ないというオールドファンも多い中、深夜まで楽しみを奪われては、結果として番組の存続そのものも危ぶまれます。point 290 | 1

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写真:news.walkerplus.com

深夜で評判を呼んだ番組が、時間をかけファンを獲得してゴールデンに満を持して進出する、という図式がかつてはよく見られました。今回はその図式とは少し意味合いが違うとは言え、はっきりと失敗だという人もいます。今のところ視聴率は良く、そうは見えないという見方が多数派ですが、肝心のコアなファンが離れて行ってしまっているのは傾向として顕著です。日曜の放送から、神回と呼ばれるような放送は生まれていません。かつてそれを深夜帯でありながら次々と生み出していた番組としては寂しい限りです。では深夜回でその流れが続いているかというと、それもあやしいです。ディープなお笑いを求めている層にとっては、最近のアメトーークは満足できないどころか、面白くない番組の一つに成り下がってしまうのではないかという危機感さえ感じます。かつての輝きを取り戻すためには、もっと攻めた企画をファンは期待しています。はっきり言って今行われている多くの企画は視聴率をとるためのものであり、お笑いが大好きな人たちを満足させるものではないように見えます。アメトーークでなくてもできる企画、では面白くありません。他のトークバラエティと大差ない番組にならないことを祈るばかりです。point 591 | 1

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