平日朝、月曜から金曜の午前8時から9時台で、絶対的な強さを誇っていた『あさイチ』(NHK総合、午前8時15分~9時55分)の牙城がついに崩れたと言われていますが…。
『羽鳥慎一モーニングショー』ついに 『あさイチ』を抜き去る⁉
2019年度(19年4月~20年3月)の年間平均視聴率において、テレビ朝日系『羽鳥慎一モーニングショー』(午前8時~9時55分)が平均9.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)をマークして、NHKを含む全局の同時間帯横並びトップに立ったのです。前年度の9.3%から、0.3ポイント上げました。
15年9月末に、『モーニングバード』からリニューアルされる形でスタートした同番組は、16年度から 3年度連続で民放横並びトップだったのですが、ついに 『あさイチ』を抜き去る快挙を成し遂げました。
「『あさイチ』は18年3月で、有働由美子アナとV6・井ノ原快彦が降板し、博多華丸・大吉と近江友里恵アナが新MCに就任しました。それでも、さほど視聴率を落とさず、全局でトップを維持してきました。19年度、『モーニングショー』が逆転を果たした理由は、視聴者が今興味をもつ話題を提供したからでしょう。『あさイチ』は、変わらず、主婦層受けを狙った生活情報を伝え続けています。一方、『モーニングショー』は、新型コロナウイルスの感染が拡大すると、この問題に特化して、放送してきました 」 (テレビ誌記者)
“新型コロナ特需”で、『あさイチ』から首位を奪った⁉
「 司会の羽鳥アナはもともと女性層からの支持が高く、民放横並びトップに立っていましたが、コロナ特集で、硬派の男性視聴者も見るようになってきたのです。祝日だった3月20日(金曜)には、この時間帯では、かなり高い12.
7%をマークするなど絶好調。まさに年度末の“新型コロナ特需”で、『あさイチ』から首位を奪ったといっても過言ではないでしょう。アシスタントが昨年4月より、宇賀なつみアナ(現フリー)から、ド新人で元乃木坂46・斎藤ちはるアナに代わりましたが、視聴率が前年度よりアップしたことで、改めて斎藤アナの評価も上がるはず。その貢献度も高いと思います」(同誌記者)
去る 夏の参院選前には「憲法改正」や「年金問題」「消費税」などの争点を連日パネル展開で特集。さまざまなメディアから、低調だった参院選報道に一石を投じた、と評価されることもありました。
また去る 3月30日からは、俳優として活躍するかたわら、気象予報士の資格を取得した片岡信和が天気を担当。かつて『炎熱戦隊ゴーオンジャー』(同局)で香坂連/ゴーオンブルーを演じていたことから、変身ポーズを披露して自身のお天気キャスターデビューを飾って話題になりました。
絶対王者の『あさイチ』を抜き去った『モーニングショー』。20年度も首位の座を守りたいところですが… 今後の放送が期待されます。