お笑い芸人の闇営業問題に端を発する吉本興業の内紛。
お笑いコンビ・極楽とんぼの加藤浩次（５０）が経営陣の退陣を迫ってぶち上げた“加藤の乱”は徐々に鎮圧され、粛清を待つのみとの見方も出てきました。
「今の社長、会長の体制が続くのなら、吉本興業をやめる」――
７月２２日放送の加藤自身が司会を務める情報番組「スッキリ」（日本テレビ系）でこうたんかを切りました。
加藤は吉本の大崎洋会長と直接話し合いをしてから表立った吉本批判を控えてきたが、８月１日になって再開。
吉本が「死亡しても一切責任を負いません」と、芸人養成所の合宿参加希望者に誓約書を書かせていたことについて、「ずさんですよ、やっていることが」と憤りを見せました。
そんな背景がある中、8月1日発売の週刊誌では、吉本興業では加藤の「追放計画」が進んでいると報じられました。
吉本興業と加藤のにらみ合いが一段落した後、加藤はどんな動きを見せるのだろうか、注目されています。
一方で、別に吉本に干されようが、吉本をクビになろうが、加藤はヘッチャラだというのが複数の関係者の一致した見立てだといい、今のところテレビの仕事をセーブしつつ、実業家の仕事に本腰を入れていくとの見方があるようです。
それは一体どういうことかというと、現在、加藤は東京・中目黒の目黒川沿いで「成吉思汗ふじや」というジンギスカン専門店を経営しています。
加藤は〈芸人として食べていけなくなったら困る〉という理由で、２００５年６月にオープンしたそうで、なんと１４年目を迎えて現在もかなりのお客さんで繁盛しているとのこと。
店の切り盛りは信頼の置ける、出身地の北海道・小樽市の小学校時代の親友に任せているそうで、店の内装やインテリア、さらには肉の輸入ルート（ニュージーランド）は自らの人脈で開拓したといいます。
「客層は若い女性客はもちろん、芸能関係者、マスコミ関係が多いのも特徴です。仮に吉本を出るということになれば、店舗の拡大や、さらに新しい飲食店事業への進出も十分に視野に入ってくるでしょう。何といっても、彼はお客さんを喜ばせるノウハウを持っていますからね」（マスコミ関係者）
もう一つ、吉本を追放されて、東京での仕事が激減したとしても、加藤なら札幌のローカル局で思う存分に活躍できるとの見方もあるようです。
さすがの吉本興業も、北海道のローカル局までは露骨に手を突っ込めないのではないかともいわれています。
そして、最後の選択肢としては、俳優への本格転向です。
実は、加藤は１９８９年に吉本興行とマネジメント契約を結ぶ前は、佐藤Ｂ作率いる「劇団東京ヴォードヴィルショー」の塾生として、舞台俳優を目指していたといいます。
実際、加藤は「スッキリ」のＭＣを務める多忙なスケジュールを縫って、ＮＨＫ大河ドラマ「平清盛」やＴＢＳの連続ドラマ「ブラックペアン」などに出演してきたため、役者としても評価を得ているのです。
吉本を退社するのかどうかも現時点では詳しくわかっていませんが、いずれにせよ、加藤の第二の人生が待っているようです。
今後の動向についても注目していきたいと思います。