ここ数年、SNSの力が大きく働いているようで、どう考えても大衆受けしそうにないファッションアイテムなどが意外にも売れ行きがいいようです。奇抜なアイテムは、メディアが「バカバカしい」と切り捨てる中、有名ブランドからはそのようなアイテムを発表する傾向が目立っています。

「ジャンティーズ」

2018年夏に登場したデニムパンティー。ジーンズとパンティーをかけ合わせた名称で、その名も「ジャンティーズ」。

この「ジャンティーズ」、奇抜なデザインがゆえに発表と同時に、多くの欧米メディアに取り上げられたようです。

腰回りにあるパーツは一般的なデニムパンツと同様に全て揃っているものの、“ハイレグ”のように両足部分がV字に切り取られた衝撃的なビジュアルが大きな話題になっています。

売れ行きは好調

ジャンティーズを紹介した『ニューヨーク・ポスト　New York Post』が「デニム製オムツ」と呼んで揶揄するなど、大半のメディアがネガティブな反応をみせました。

また、SNSでも次々に紹介されると、「私の人生で見てきたものの中で最も醜い」「デニム素材のアンダーウェアなんてありえない!？」と批判が相次ぎ、驚きを隠せないリアクションが続出しました。

しかし、この「ジャンティーズ」実際には315ドルと高価なのにもかかわらず、約120着の初回オーダーが完売。デザイナーもさぞかし、喜んでいたでしょう。

ブランド側に踊らされてる？

今年に入って、グッチは10万円超えもする汚れ加工のスニーカーを発売。全世界で「これってカッコいいの？」と話題になりました。このようにSNSで炎上に近い批判が集まり、拡散されて結果的にヒットアイテムにつながるものは、偶然のものもあれば、ブランドがあえて仕掛ける場合もあるようです。point 282 | 1

「ダサい」「ありえない」と苦言をていしているつもりでも、それは企業側に踊らされているだけなのかもしれません。ネット拡散を狙ったファッションブランドの新たなマーケティング戦略だということです。

ネットの声

「これは多分しかるべき職業の方がしかるべきシチュエーションでご着用になるのだろう
だからきっと街なかではお目にかかれないでしょうね」

「これはぜひスギちゃんに履いてもらいたい！」

「布の使用量が少ない割に高価」

「とてつもない違和感」

「ショーツなんだからこの上から更にデニム履くんだよね？」

「スリムのジーンズを自分でカットすれば
同じモノができると思う。でも、いらない。」

「これＡＶ向けだろ」