新型コロナウイルスの感染拡大の影響により不要不急の外出をしなくなり、飲食宅配のニーズが高まっている中、自転車の配達員の危険な運転を指摘する通報が相次いでいるといいます。
通報の中には、歩行者と正面衝突する事故、信号無視などの危険運転などが含まれており、警視庁は取り締まりを強化しているとのことです。
新型コロナの影響により、ここ最近街中で飲食宅配代行サービス「Uber Eats(ウーバー イーツ)」のロゴがついた大きな箱のようなリュックサックを背負って走る自転車の姿をよく見かけまるようになりました。
「Uber Eats(ウーバー イーツ)」は携帯電話のアプリで配達先を入力し、利用可能な加盟店一覧から店と注文を決めると、配達員が自転車やバイクで届けてくれる仕組み。
以前はデリバリーをおこなっていなかったレストランなど各種料理店にとって、新規顧客を獲得するために力強い助っ人です。
とくに、2020年4月7日、安倍総理が東京をはじめとする7都府県に対して緊急事態宣言を発出し、
その後全国一斉に外出自粛が要請されてから、ウーバー イーツなどのフードデリバリーの需要がさらに高まっている模様なのですが、自転車で配達中に危険運転を目撃されるなど、通報件数も増えているといいます。
東京都新宿区の首都高速4号上り線で12日午後0時25分ごろには、
「Uber Eats(ウーバーイーツ)」のリュックを担いだ配達員が自転車で走っていると目撃者から110番通報がありました。
警視庁によりますと、自転車は都心方向へ走行し、新宿出口から降りたということですが、首都高は自動車専用道路で自転車の通行が禁じられており、
同庁は翌13日、ウーバーイーツの運営会社の日本法人に対し、交通ルールの順守を配達員に徹底させるよう要請したといいます。
これを受け、同法人は「さらなる交通安全の啓蒙(けいもう)活動を行いたい」と回答したということです。
ちなみに、アプリ分析を手がける「フラー」(千葉県柏市)によると、飲食宅配代行のアプリ2種類を利用したのは、今月21日までの1週間で1日あたり推計40万人。
緊急事態宣言が出た4月7日までの1週間の同23万人から約7割増えていたということで、今後もその需要は高まる傾向にありますね。
警察によると、「携帯電話を見ながら運転している」「歩道でスピードを出していて危ない」「信号を無視した」といった通報が目立ってきたということなので、
サービスの質はよくても自転車運転のマナーが悪いとイメージ悪化に繋がると思いますから、今後は配達中の事故防止にも努めていってほしいですね。