2019年4月10日に行われた『天皇陛下御在位三十年記念式典』にて、ユーモアあふれる祝辞を読んだことで話題を呼んでいたビートたけし(北野武)さん。最初から最後まで『たけしワールド』全開の祝辞に、天皇皇后両陛下もきっと笑顔になられたことでしょう!しかし、その一方で、『不謹慎』「場にそぐわない」「TV番組か何かと勘違いしているのでは?」という批判的な世間の声も上がっていたことも事実です。そんななか、たけしさんはテレビ番組にて祝辞に対する思いと、それに対する世間の声に反応されました。
ビートたけしが、祝辞にこめた思い
たけしさんは祝辞にこめた思い、そしてその後の世間の反応について、たけしさん本人が出演されている4月21日放送、テレビ朝日系「ビートたけしのTVタックル」にて語りました。
『あいさつ頼まれて、一生懸命、文、考えたんだけど、誰にも迷惑かけないように、自分で責任とって、なおかつ失礼のないように。』との言葉に続き、『でも、俺は芸人だから笑いの箇所がなきゃいけないとかやったのよ。どうにか、綱渡りみたいなことやったんだよ。内心「たけし真面目くさってあいさつ」「笑いひとつも取らない、あがって」なんていわれてネットで書かれたらショックだよ。』そう本音を語った、たけしさんに対し、共演者たちからは笑みがこぼれたのでした。
『場違いだよな』とポツリ…
また、たけしさんは13日、自身がキャスターを務めるTBS系「新・情報7daysニュースキャスター」でも、祝辞についてコメントしています。まずこちらの写真は、たけしさんが祝辞を述べた当日の姿です。安倍晋三首相らの祝辞に続いて、紋付きはかま姿で登場したのですが、この写真を見ながら、たけしさんは照れくさそうに『場違いだよな』とポツリと呟くと、さらには、自身に対し『よく浅草にいるんだよ、こういうの。人の宴会に入って飲んじゃってるやつ』と自虐的にコメントをしては、苦笑いを浮かべるのでした。なんとも、たけしさんらしいコメントですね!(笑)
また、祝辞でのボケ連発につて…『理解してない人たちもいてね。てめえ、ふざけるなって言ってる人もいる。でも、お笑いだからしょうがないじゃない。この程度まで抑えたんだから。もっとドカドカいきたかったけど、とんでもないことになるんで。いっぱい気を使ったんだから』
『あまりにもお堅い席だから、少し笑わせようと思って』と、胸のうちも語るのでした。
祝辞を聞いたネット上の反応
天皇皇后両陛下へのたけしの祝辞、TVではボケて笑いを取る場面しか見なかったんだけど、ネットで全文読んだら感動した。たけし流のやり方で最大限の敬意と感謝を見事に表現してると思う。やっぱりすごいわ、たけし。と言うか北野武。そして年齢が陛下と一回りしか違わないことにも軽く驚いた。
ADVERTISEMENT — rosa.iceberg (@GriffinRosa16) April 10, 2019
ビートたけしの祝辞?凄い!ボケ倒してたけど、母親に頭をぐっと下げさせられた、昭和な出会いから、寄り添ってくださる天皇像を築かれた平成への変化を言外に表現していて、何よりの敬意を表していたように思えた。
ADVERTISEMENT — 木木屋 (@kikiyastamp) April 10, 2019
北野武の祝辞、なんかすごいな。天皇陛下を敬う心、日本人であることの喜びを表した上でちゃんと笑いも取る。さすがだなぁ。唯一無二の存在。#北野武
ADVERTISEMENT — sachi@ (@IguSachi) April 10, 2019
しかし口調は両陛下への敬意に溢れている。品のあるジョークってこういうことを言うんだな
— task.n (@tasukusukuta) April 10, 2019
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『そんな葛藤があったとは…』
以上のようにネット上では、たけしさんの祝辞を称賛する人の声が多いことが調べて分かりました。また、たけしさんの祝辞への思いを番組で知った視聴者は、『そんな葛藤があったとは…』『たけしさん、かっこいい』と素直に驚きの声が寄せられるのでした。また、批判的な意見に対しては、『招待した側もたけしを呼んでるってことは、少なからずそういうのを期待してたんだろうから、 批判する意味が分からん。』『真面目にやったら、芸能人としての “たけし”をつぶすことになる。』などの反論が多く、なかには『あれは誰がやってもキツい』といった声も上がっていました。
まとめ
今回の祝辞の内容は、自虐ネタや頭をマイクにぶつけるなど、様々な”ビートたけしらしい”ユーモアを織り交ぜ、かなり攻めたものになっていましたよね。しかし、その”攻め”も、ある一部を除いて、世間から好意的に受け入れられているのは、やはり、たけしさんの人柄によるものなのかもしれません。タレント・映画監督の代表として、「天皇陛下御即位三十年奉祝感謝の集い」で祝辞を頼まれるということは、やはりたけしさんの評価は高いと思います。これからも様々な場で、たけしさんらしく活躍してくれることを期待しています!