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    Categories: ANIMAL

「捨てハリネズミ」が深刻化、捨てるくらいなら最初から飼わないで!


ハリネズミカフェや、テレビ番組「志村どうぶつえん」などで取り上げられ、ペットとして人気の高まったハリネズミ。犬猫とは違い、匂いが少なく、鳴くこともほぼありません。個体だけでも1万円弱~で売られている処もあり、手軽に飼えるからと、安易に手を出す方も多いようです。しかし、しかし、実際飼ってみると懐かない、昼間は寝ている、餌を食べなくなるなど自分が思い描いた理想とかけ離れた動物だと思い知ることになるため、ハリネズミを飼う前に習性を知っておくことが大切です。

ハリネズミの飼育がどれだけ大変なのか?


写真: petpedia.net

ハリネズミは基本的に人に懐かない


写真: navi.harinezumi.org

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テレビやSNSで紹介されているハリネズミを観ていると、とても人に懐いているように見えますね?しかし、実際にはとても臆病な性格で「懐く」ということはありません。私たちが観ている彼らは、「慣れている」だけです。その慣らすまでに飼い主さん達は噛まれたり、多くの時間を掛けています。稀にすぐに慣れてくれる子もいますが、ハリネズミはとても気分屋で、数分後には針を立ててくるなんてことも普通にあります。

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触り心地は思ったより違うよ


写真: majical.net

結論からいえば、ハリネズミは犬猫のような触り心地は一切ありません。針は固く、普段立てていない時でもシッカリとした芯があります。おなかの部分もふわふわしているように見えますが、触らせてもらえる事は殆どありません。慣れている人でも 機嫌を伺いながらチャンスを見計らっています。その間にも突然針を立ててきて痛い思いをすることも。

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餌を食べなくなる


写真: ameblo.jp/serendysleep

ハリネズミはとてもグルメで、自分の気に入った物しか口にしません。ペットショップで勧められて買った数千円の餌も
一口も食べずに破棄・・・なんてこともあります。食事内容も個体差があり、あの家の子は何でも食べているのに、うちの子は食べない!という心配事や悩みも出てきます。また、餌では補えない栄養を与える方法として、生きた虫を飼わなければならないこともあります。

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思ったよりも費用がかかる


写真: peco-japan.com

冒頭でもお伝えした通り、ハリネズミ自体は1万円弱~で飼うことができますが、勿論それ以外にも相当なお金がかかります。大きな飼育小屋、ハウス、床材、ペットシーツ、数種類の餌、餌入れ、給水器、ホイール…など、準備するものもかなり多いです。この他にも温度計、暖房器具などの必要で、一般的な動物に比べたら安いイメージがあるかもしれませんが、意外と高いです。

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「捨てハリネズミ」が深刻化


写真: www.pethoken.jp

そんなハリネズミを飼う大変さからか、ここ最近「捨てハリネズミ」が増えてきているというので心が痛いです。元々日本はハリネズミを飼育するには気温も湿度も環境がよくありません。最近は日本も猛暑で、そんな環境の中で捨てられるハリネズミは弱るのも早いです。

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といっても、子育てと同じように、ハリネズミを最初からうまく育てられる人などいません。もしハリネズミを育てるのに限界…と感じてしまったら、決して野外に捨てることなく、上記のような保護団体を頼ってみるのはいかがでしょうか?

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