今年の漢字は日本漢字能力検定協会(同市)が主催し、今年で28回目。22万3768票の応募があり、「戦」が1万804票でトップでした。 ロシアによるウクライナ軍事侵攻や新型コロナウイルスとの戦いが投票に大きく影響したようです。また、日本代表が強豪国を撃破したサッカーのワールドカップ、冬季大会最多の18個のメダルを獲得した北京五輪での熱戦なども理由に挙がっていました。
12月12日午後2時、世界文化遺産・清水寺(京都市東山区)本堂前にせり出す「清水の舞台」で森清範貫主(82)が、巨大な色紙(京都府指定無形文化財・黒谷和紙)に筆を揮いました。筆は広島県熊野産「牛耳兼毫筆(ぎゅうじけんごうふで)」、墨は奈良県産のものが使用されました。
2位は、円安や安倍晋三元首相銃撃事件などを受け、1万616票で「安」が続きました。3位は7999票で「楽」。コロナ禍が続く中、行動制限が緩和され、旅行やイベントなど楽しいことが増えたと感じた人も多かったとみられます。
「戦」が1位となったのは、米同時多発テロ事件があった2001年以来、2回目。森貫主は「一刻も早く戦が終わるようにという思いで、心を込めて書かせていただいた」と話しました。
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