食パンの厚さ、関東・関西で異なる⁉
日本の主食は米だ。
昔から朝食、昼食、夕食を問わず白米を主食としてきた。
しかしパンが日本に広まり浸透した今では、パンも基本的な主食として食べられるようになった。
特に仕事に出掛ける準備などで忙しい朝などには、手軽にパンを食べる人も多いだろう。
また朝からボリュームのある日本食に比べ、軽く食べられるパンを朝食に選ぶ人もいる。
‘朝食はパン’という考えも日本には広まっているように思う。
朝食によく食べられるのは’食パン’だと思う。
好みに合わせてバターやジャム、サンドイッチなど多様にアレンジができる。
そんな食パンだが、実は関東と関西ではスライスの好みの厚みが違うというのだ。
ご存じだっただろうか?
関東では薄切り、関西では厚切りが食べられているという。
その理由は?
なぜパンの厚みが関東と関西で違うのか、複数のパンの製造会社に問い合わせた結果、どこの会社でも、「8枚・6枚・5枚・4枚切りなど様々な枚数の食パンを出荷してますが、関東では薄い8枚、関西では厚めの5、4枚が人気です」と答えたという。
パンの会社が関東では薄切り、関西では厚切りのみを販売しているわけではないのだ。
つまりお客側がそのように選んだ結果、関西と関東で食べられる食パンの厚みが変わってきたのだ。
関東のパン屋さんによると’8枚切りは薄いので早く焼けるから好まれているのでは?サンドイッチ用に購入する人も多い’とのことだ。
関西のパン屋さんによると’忙しいから1枚でお腹の張る厚切りが好まれるのでは?’との回答だった。
あくまでもどちらもパン屋さんの予想に過ぎないが、どちらも忙しいからという理由だった。
関東人は忙しいから早く焼きたい、関西人は忙しいから1回でお腹の膨れるものを、との考えなのだ。
さらに、関東ではジャム派が多く、関西ではバター派が多いのだそうだ。
関東では薄切りのカリッとしたパンにジャムを塗り、関西では厚切りの食パンにバターを染み込ませるのが好まれているようだ。
実際に関西のスーパーを確認したところ、8枚切りはほとんど見当たらなかったという。
4~5枚切りが最も人気で、6枚切りもあまり人気がなかったのだそうだ。
パン屋さんに行けば関東でも厚切りを用意してくれ、関西でも薄切りを用意してくれる。
スーパーや、すでにカットされているもので自分の好みがない場合には、パン屋さんでカットをお願いしてもよいのかもしれない。
今では多様なパン屋さんが町中に溢れ、厚みだけでなく味なども種類が多くなっている。
食パン一つとってもお店ごとにこだわりがあり、味が変わるのだ。
あなた好みの味と厚さを追求してみてはいかがだろうか。