以前、遺伝子改変によって拒絶反応が起きないようにしたある心臓を、重い心臓病の男性患者(当時57歳)に移植したことを発表したのでした。
それは『ブタの心臓』です。ブタの心臓を、人へ移植するのは世界初のこと。現在のところ、男性の健康状態に問題はないとし、同大の医療チームは移植用臓器の不足の解消につながる成果だと説明しています。
発表によると、米食品医薬品局(FDA)が移植を緊急許可し、手術を行ったそうです。男性は約1か月半前に不整脈で入院し、人工心肺装置が使われていました。移植に使われたブタは、人の体内で起きる免疫による拒絶反応を抑えるため、関連する複数の遺伝子を操作していました。
移植を受けた患者は、「死ぬか移植をするのかのどちらかしかなかったが、私は生きたい。最後の選択肢だった」とコメントしています。
医療チームは、今後も男性の健康状態を慎重に観察していくとし、「これは画期的な手術であり、臓器不足の危機の解決に一歩近づいた」と強調したのでした。
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