現在横浜市内で開催されている期間限定の「うんこミュージアム」が話題になっています。この企画展は、タブー視されがちな排泄(はいせつ)物をかわいく表現し、かつ楽しんでもらおうという主旨のもと開催されている催しもので、3月の開業以来来場者は5万人を超え、若者や親子連れで大変賑わっているそうです。
この「うんこミュージアム」は7月15日まで開催され、事前予約制で、中学生以上1600円、小学生900円となっています。しかし、なんとこの会場に本物のトイレはないので注意が必要だそうです。
会場には、カラフルな便座に座って手のひらサイズの「MY UNKO」をもらえるコーナーや「うんこ~」と叫ぶと、声の大きさに合わせて10段階で「うんこ」の大きさが変わる「うんこシャウト」といった驚きの触れ合える展示物がたくさんあります。
この企画の広報の田代絢美さんによると、意外にもターゲットは子供ではなく、女子高校生や女子大学生が主なターゲットだそうですが、「インスタ映え」するSNS効果もあり、世代や性別を超えて人気を集めているそうです。
これに対しネットからは、「見学していてもよおしてきたら、どこですればよいのでしょうか?」「体験型ミュージアムだから、自分のオブジェも自由に飾っていいよ。ということでしょう。」「その場でして自分の作品を残せということですか?」「料金は取るのにトイレが無いってそれは運の問題じゃないぞ。」など、”トイレがない”という部分に注目したコメントが多く寄せられました。
では、数年前から大ヒットしている、小学生向けの教材「うんこドリル」シリーズもそうですが、なぜ今人はうんこに夢中になっているのでしょうか?その理由について理化学研究所の特別招聘研究員である、辨野義己さんは「フロイト心理学では、自分の体から生まれ出た物への『愛着心』という見方がある。健康のバロメーターでもある『うんこ』への関心は体力、知力の両面に影響を及ぼす」と分析しています。
うんこドリルは”日本一楽しい漢字ドリル”や”日本一楽しいひらがなドリル”として、子供が楽しみながら漢字やひらがなの勉強ができると大変人気になり、今では算数などさまざまなシリーズに波及して販売されています。
近年注目されるうんこというワードですが、音がコミカルで可愛いらしいということなのか、若い女の子たちが注目しているというのは”恥じらいの文化”と言われる日本でとても興味深いことですね。まだまだうんこから目が離せなさそうです!