今月24日、YouTubeにナイキが大坂なおみを起用して制作したCMを公開しました。彼女は、女子テニスの世界ランキング1位のプロ選手であり、全仏オープンに出場中。そんな大坂を起用した今回のCMが「日本への差別ではないか?」と物議を醸しているというそうですが、果たしてその真相は・・・
その物議を醸している動画というのが、スポーツ用具メーカーのナイキが大坂を起用して制作したCMです。この動画はまず24日に動画投稿サイトのYouTube上で公開されたもので、内容は、大坂が一人で練習しているところに、英語と日本語で記者からの質問が飛び交い、最後に大阪が、口に人差し指を当てて沈黙を促した後、サーブを打つシーンで終わるという内容です。
大阪にCM内でされる質問の内容は、英語のものでは意識している選手やライバル、自身のアイデンティティについて日本人かアメリカ人かを問うものや、もっと笑顔を見せるべきではというものとなっているのに対し日本語の質問は「何か賞金で買いたいものはありますか?」「日本語で答えてください」「またこの後もカツ丼食べますか?」というレベルの低い内容のものばかりとなっていて、このことが日本のマスコミのレベルの低さを揶揄をしているのではと今ネット上で物議を醸しているのです。
この件について、「ナイキに揶揄されるほど日本のマスコミはしょうもない」「日本人記者が下らないのは事実」とそもそも日本のマスコミが問題だとする声が圧倒的に多い一方で、中には「ナイキが日本を差別しているんでしょ」というようなコメントもありました。しかし、これらは実際に依然彼女が受けた質問と一致しているそうで、日本のマスコミが行う質問に、下らないものが多いという認識を持っている日本人が圧倒的に多いようです。
この物議に対して週刊誌の記者は、以下のように話しています。
「まあ日本のマスコミは、自分が聞こうと思っていた質問が他の記者に聞かれた場合でも、何かしら質問をして自分が仕事をしたというアピールをする必要がありますし、テレビの場合は自分の局の記者がした質問シーンが欲しいという背景がありますからね。だから、完全にネタが切れてしまった場合などは、レベルの低い質問が出てしまう部分はあるのでしょう。ただ、5月の初めに大津市で起こり、園児2人が亡くなった事故の際、保育園側が開いた記者会見で、保育園側の安全責任に関して本来被害者であるはずの保育園側を追及するような内容や、事故に遭った園児の出発前の様子などについて、質問を繰り返す姿勢に対して、批判が続出するという騒動がありましたよね。もちろん、事実を明らかにするという点において、記者会見などを通した質問を行うことは重要ですが、必要のない質問……たとえば、このPVであればカツ丼を食べるとかですね(笑)、そういうものをしてしまうのはどうなのかなあと思うことはありますよ」
日本が批判されているかもしれないという物議にも関わらずナイキ側につくコメントが多いということは、日本人が日本のメディアにあきれているという証拠なのではないでしょうか・・・