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姿を消した飛行機の謎!マレーシア航空機事件の裏話


2014年3月8日午前0時41分に、マレーシア航空370便(MH370)マレーシアの首都クアラルンプール国際空港から中国の北京に向けて離陸しました。


写真:chacha498.blog.fc2.com

機種はボーイング777-200で乗員乗客は合計239名、7時間以上にわたり飛行を続けられるほどの燃料を積んでいました。MH370は離陸後しばらくの間は正常に中国に向けて飛行を続け、南シナ海に出ました。午前1時21分に、マレーシアの航空管制レーダーとタイの軍事レーダーから機影が消え、行方不明になりました。同時に地上の航空管制官とも交信が途絶えてしまいました。本来であればマレーシア航空機はこの時点でベトナムの航空管制と交信を行う予定でしたが、実際には交信が行われませんでした。レーダの機影・トランスポンダの信号・無線交信が断たれると、通常であれば墜落したと考えられます。point 360 | 1

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マレーシア航空機はいったいどこに?


写真:YouTube

ところがその後、マレー半島を東から西に横切る正体不明の機体マレーシアが軍のレーダーに探知されたこと、消息不明の機体が自動的に発信するACARSと呼ばれる信号を衛星がキャッチしていたことが明らかになりました。このため、少なくとも7時間程度は行方不明になったマレーシア航空機がオーストラリア大陸の西方のインド洋上空を飛行していたことが推測されています。それから現在に至るまで、マレーシア航空機が燃料切れで墜落したと考えられる地点は特定されていません。マレーシア航空機が本来の航路から逸脱して飛行を続けた理由についても謎とされています。point 348 | 1

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写真:bbc.com

ちなみに意図的にレーダーから機影を消すためにはトランスポンダのスイッチをオフにするだけでは不十分で、地上のレーダーが探知できない低空を飛行する必要があります。1976年にソ連からミグ25戦闘機で函館に亡命したベレンコ中尉のケースと同じように、高度な飛行技術を必要とします。

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“自殺”の可能性

失踪したマレーシア航空機の機長宅にあったPC内にフライトシミュレーターゲーム(マイクロソフトフライト シミュレータ X )のデータが残されていて、削除されたキャッシュファイルから(ゲーム上で)飛行データの復元作業が行われました。データを解析した結果、失踪した後にマレーシア航空機が飛行したであろうと推測されるルート上を、事件の約1月前に機長がゲームで飛行していたことが判明しました。このため、今回の失踪事件は機長による“自殺”の可能性が浮上しました。point 236 | 1

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写真:ハフィントンポスト

失踪当時にマレーシア航空370便を操縦していたザハリ機長はマレーシア人で、飛行歴30年のベテランパイロットでした。これに対して副操縦士のファリク・アブドゥル・ハミド氏の方は飛行経験が浅く、今回が初フライトでした。ザハリ氏は反政府思想の持ち主で、マレーシアの野党指導者アンワル・イブラヒム元副首相の支持者でした。ザハリ氏は自分で「DEMO CRACY DEAD」のロゴが入ったTシャツを着用して、政府に対する抗議活動を行ったこともありました。実は失踪事件の前日にマレーシア上訴裁判所は、ザハリ機長が支持するアンワル・イブラヒム元副首相に対して同性愛行為の罪で禁固5年の有罪判決が下されていました。これらのことから、ザハリ氏が政府に対する抗議として意図的に旅客機を失踪・墜落させたという説が最も有力視されています。point 415 | 1

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