梶原一騎は巨人の星の原作者として知られ、あしたのジョーや空手バカ一代など漫画原作者として脚光を浴びた人物です。
この、梶原一騎という人物は漫画作品だけでなく現実の世界でも、漫画の世界顔負けの破天荒な人物で良くも悪くも世間を賑わせました。
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梶原一騎という人物は?
幼少の頃から粗暴なところがあり中学校に入る頃には、教護院に入れられてしまいました。
粗暴で荒くれ者の梶原一騎でしたが文学青年という一面も持ち合わせていて、小説家を志していました。
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しかし、小説家の道は厳しいものがあり生活のために漫画の原作を作ったところ、それが一躍大ヒットをして原作者梶原一騎の名が世に広まることになったのです。
梶原一騎は自身が書いた作品に対して非常にこだわりを持っていて、漫画家の勝手に改変をすることは許しませんでした。
暴力沙汰や恐喝沙汰になったというエピソードも数知れず、漫画家からは恐れられる存在だったのです。
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その一方で代表作となる巨人の星に関しては、漫画家の川崎のぼるが上がってきた原作を元にして梶原一騎を驚かせてやろうと大胆な演出を加えたという話があり、梶原一騎も川崎のぼるのそのようなやり方を認めたという話もあります。
暴力団との黒い交際も?
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元々の性格もあって空手団体やプロレス団体との交流もあり、更には暴力団との黒い交際も噂される人物でした。
そのような梶原一騎が人気絶頂期にあったときに起こした事件のひとつに、アントニオ猪木監禁事件があります。
ことの発端は梶原一騎に支払われるべきお金が払われなかったという金銭トラブルからなのですが、偶然ホテルでアントニオ猪木と鉢合わせしたところ暴力団を用いて猪木を監禁したという事件です。
この事件の後に梶原一騎は漫画雑誌の編集長への傷害事件で逮捕されることになり、数々の悪行が表に出て転落人生を歩むこととなってしまいました。
波乱万丈の人生だからこその名作
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梶原一騎が原作の漫画というのは破天荒な登場人物が多数登場しますが、原作を書いている本人はそれ以上の破天荒な人物であり、人生を送ってきました。
事実は小説より奇なりという言葉があるように、波乱万丈の人生を送ってきたからこそ多くの人の心に残る名作を出し続けることができたといえます。
人間としては立派とは言えない人物ではありますが、完璧ではないからこそ人間的な魅力に溢れ書かれた作品もより味わい深いものとして見ることができる側面もあるといえるでしょう。
梶原一騎は良くも悪くも今の時代にはない、エピソード豊富でエネルギッシュな人物でした。