9日に放送された、日本テレビ系『情報ライブ ミヤネ屋』で、日本音楽著作権協会(JASRAC)の職員が音楽教室の内情を探るために、約2年間教室に潜入していたというニュースを取り上げていました。この放送に視聴者からは “スパイみたい”との声もあがっているようです。
「主婦」に扮して潜入調査
『ミヤネ屋』では、潜入したJASRAC職員を紹介。高校時代からバイオリンを習い始め、大学ではオーケストラに所属していた女性職員だといいます。この職員は「主婦」として都内の音楽教室の体験レッスンを受けた後、バイオリン上級者向けコースを受講していたようです。
スタジオには解説員として亀井正貴弁護士を迎え、今回の調査の実態や、音楽教室の演奏に“著作権料が発生するのか”を紹介していました。
MCの宮根誠司アナウンサーが「潜入捜査って聞くと“スパイ”って感じがするんですが、こういうことはあるんですか?」と尋ねると、亀井弁護士は「演奏は有体物ではなく消えてなくなるので、調査しないと仕事できないんですね。だから普通の調査方法なんです」と回答。
日常的な調査方法
今回の調査方法は異例ではなく、日常的なものだと話していました。さらに、「私もJASRACの案件を扱ってますけど、大概こういうのが出てきます」と、他にも同様にJASRACが潜入捜査を行っていることを示唆していました。
放送を見た視聴者からは、音楽教室側に同情する声が殺到し、「他にもやってるの!?」「これが普通の調査って本当に恐ろしすぎる…」「違う音楽教室にもJASRAC職員が潜入してるってことか。音楽教室は生徒に『JASRAC職員じゃありません』って誓約書書かせた方がいいかも」という声があがりました。
JASRACに批判殺到
「もともとJASRACが音楽教室から著作権料を徴収する方針を固めたのは17年2月頃。方針を発表した際にも、『音楽教室での演奏は公衆相手の演奏じゃないでしょ…』『結果的に料金が上がって音楽を習いたくても習えない子どもが出てくる』などの指摘が出ていただけに、今回の潜入捜査に対しても『陰険』『スパイ以外のなにでもない』という苦言を生むことに。さらに、『ミヤネ屋』で潜入捜査が『普通の調査方法』と紹介されたことで、さらにJASRACに批判が寄せられる結果となりました」(芸能ライター)
宮根アナウンサーが「例えば、亀井先生が『僕歌うんで来てくださいよ』って言った場合どうなんですか?」と質問すると、亀井弁護士は「ただ(無料)で聞かせる分にはOKです」と回答。
さらに宮根アナウンサーが「僕ら感動しなくても?」とボケる場面も。ネットからは「著作権理解してない…?」「変なボケいらない」といったツッコミが続出。
まとめ
今回のJASRACの調査はスタジオでも是非が討論されていましたが、ネットユーザーからのJASRACへの信頼は地に落ちてしまったようです。