誰であっても人生の終わりは避けられない現実。それだけに最期は誰よりも愛する人の側で眠りたいという方がほとんどではないでしょうか。最近になり、同じ病院に入院する老夫婦のエピソードが話題になっています。自身の最期を悟った夫が妻に会う「最後の瞬間」がネット上で感動を呼んでいるとのこと。
同じ病院に入院している老夫婦
それは中国での出来事。こちらの夫婦は連れ添ってから66年の歳月が経ちました。現在は老夫婦となりながらもいまだ仲がいいとのことですが、体力の衰えには勝てないようで、同じ病院に入院していたといいます。夫は心臓病、多臓器不全により3階に入院、妻もまた身体が弱く、大腿骨骨折により14階に入院していました。
ともに病院で過ごすうち、とある日、夫が自身の最期を悟ったといいます。そこで夫は「家に帰りたい」と主治医に言い「最後に妻に会いたい」と申し入れたとのこと。主治医はそんな夫の願いを聞き入れ、妻に会わせたといいます。
妻と最後に会った2時間後にこの世を去ったという夫
こちらが実際の写真です。並んでベッドに寝ている2人ですが、妻は夫の手をぎゅっと握っています。その後、妻は「先に行って待っててね」と短いあいさつをし、2人はその後別れたとのこと。夫はその後家に戻り、その2時間後に息を引き取ったといいます。このような老夫婦の「最後の瞬間」が看護師によりネット上に公開され、感動の声が相次ぎました。
ちなみに、この夫婦のエピソードは後に中国でミュージカル化したほど現在でも多く語り継がれているとのこと。夫が妻の目の前ではなく、あえて自身の故郷で最期を迎えようと思ったのも、妻に息を引き取る姿を見せたくなかった夫なりの優しさだったのかもしれませんね。
まとめ
このように、自身の最期を悟った夫が妻に別れを告げる「最後の瞬間」の写真がネット上で話題になりましたが、いくら避けられない運命といっても、66年も連れ添っただけに、お互い別れも辛かったことでしょう。夫は92歳と大往生だっただけに、長い人生を生きた時点でも称えられるべき存在だと思いますが、そんな夫婦の絆は本物だったのでしょう。