去る9月25日の劇場公開に先駆け、ウェブ用に制作された予告編が世界最長となる925秒（15分25秒）であることも話題になった 草彅剛さんの主演映画『ミッドナイトスワン』（内田英治監督）が大ヒットの兆しをみせているというのですが…。
当初は全国150館で公開後、口コミで評判が広がり、ロングラン上映が続き、興行収入は 公開10週目で6億5000万円を突破。さらに公開規模が拡大し、内田監督による同名の小説版（文春文庫）も累計発行部数が8万部を突破したという。
同映画は、男性として生まれたトランスジェンダーの凪沙（草彅）が、親に育児放棄された親戚の少女を預かったことで母性愛が芽生え、“疑似母子”となる切ない物語です。
「SMAP時代ならば決して受けなかったであろう作品で、かなギリギリのところを攻めている。もともと、演技力に定評があった草彅でないと出せないようなリアリティーがあった」（映画ライター）
香取慎吾も草なぎ剛の演技を絶賛⁉「僕はお芝居を辞めようと…」
また、稲垣吾郎・草彅剛・香取慎吾さん3人のSNSバラエティーライブ放送『7.point 68 | 2 新しい別の窓』（AbemaTV）でも、一足早く映画を見た香取さんは 次のように大絶賛…
「本当に素晴らしかったですよ。僕はちょっとやばかったです。今も思い出すと涙が…。InstagramやTwitterにも書いたんですけど、僕はお芝居を辞めようと思いました。作品全体もそうですし、草なぎ剛という俳優も昔から好きなんですけど、素晴らしすぎて…。SNSには『辞めないけど』と補足したけれど、観たその日は“辞めよう”で1日を過ごさせてもらったくらい、こんなに素敵な俳優さんがいるなら自分なんてもういいやって思っちゃった。作品全体も本当に涙が止まらなかった」そんな香取さんの言葉に対し、「そのツイートはもちろん見てたし、すごく嬉しい言葉だったよ」と 草なぎさんは答えました。point 399 | 1
続けて香取さんが、「半端じゃないですよ。皆さんにはやっぱり映画なので、何回も観てほしいけど、僕はもう一生観ないと思います。色んなものが重すぎて、ストリーもそうだし、出演者の皆さんの演技にも打ちのめされすぎて」と語ると、稲垣さんは驚いたように「なかなかそこまでの感想言ったことないよね？洋画も邦画も含めて」と語り、草なぎさんも「ずっと近くにいた慎吾がそう言ってくれるとすごく説得力あるし嬉しい」と喜びを伝えました。point 267 | 1
さらには 草なぎさんは、劇中で演じたトランスジェンダーの「凪沙」として 公開前のタイミングで、「週刊文春」（文芸春秋）の巻頭グラビア「原色美女図鑑」にも登場。メイクやスタイリングにも普段の倍以上の2時間をかけ、ミニのワンピースやナイトガウンなど５パターンを披露したのでした。
同コーナーは1989年6月にスタートした長期連載として知られ、旬の女性たちが続々と登場しており業界関係者からの注目度も高いコーナー。また、男性が被写体となるのは、32年目にして初めてとなったそうです。
「そんな経緯もあったので、今年度の映画賞レースで期待されているのが、同作での草彅の快挙なんです。演じたのが女性役なので、主演男優賞ではなく主演女優賞にノミネートされる可能性もありそう。もし、受賞すれば日本映画界初の快挙だが、草彅の熱演ぶりを見ればそれも納得するはず」（芸能記者）
もし 受賞したとしても「受けるかどうかは微妙なところ」（同）という声も上がっているようですが… 頑迷固陋とした業界に、ぜひとも新風を巻き起こしてほしいものです。