２０１９年７月はじめ、ベルギーで女性になったトランスジェンダーの女性が昨年、3人の男に性的暴行を受けた事件の裁判が行われ、被害者の弁護士は、3人に対して7,052ポンド(約96万円)の損害賠償を求めました。今回の事件だけでなく、トランスジェンダーが事件に巻き込まれる事件が多発しています。
２０１８年の6月22日、ベルギー在住の10代のトランスジェンダー(性同一性障害者のうち、解剖学上の性とは逆の性で社会生活を送ってはいるものの、外科的手術までは望まない人のこと)が「女性になった」最初の夜、アントワープにあるゲイクラブに出掛けた際に、34歳の男にいやがらせをされました。
そして、彼女が気分を変えようと店外に出た際、嫌がらせをしてきた男に、24歳と25歳の男を加えた計3人が彼女についてきて、彼女を無理やりタクシーに押しみ、彼女はなんとか逃げ出そうと抵抗したものの、結局、男たちのアパートに連れ込まれ輪姦されてしまったそうです。
その後、彼女は3人のうち1人の男のペニスを噛み、その場から逃げ出すことに成功したそう。これについて、容疑者の3人は当初、ゲイクラブには行っておらず、彼女とは接触していないと警察に供述していたが、DNA鑑定を受けた末犯行を認めたそう。しかしその後、34歳の男は「性行為はあったが、合意の上だった」と証言をはじめました。point 211 | 1
この事件に対し、被害者の弁護士は「彼女が本来の自分として初めて外出した夜に起こった事件は、彼女の心を深く傷つけた」として、3人に対して7,052ポンド(約96万円)の損害賠償を求めています。これに対し、ネットでは「彼女の心のケアが最重要」「ただただ可哀想」「彼女の気持ちを考えると胸が締め付けられる」とコメントがあつまっています。point 218 | 1
しかし残念なことに、トランスジェンダーが性被害に遭ったケースはこれだけではありません。パキスタンでは、トランスジェンダーらのグループを武装集団が襲撃し、2人を殺害し1人を集団で性的暴行するという残虐なおそろしい事件が発生しています。警察のその後の捜査で、殺人と集団性的暴行の容疑で男6人が逮捕されました。point 205 | 1