人気ユーチューバーのはじめしゃちょーさんが投稿した動画を巡って、ネット上で賛否両論のコメントが寄せられています。
それは、睡眠改善薬（動画中では「睡眠薬」という表現が用いられている）をカフェイン飲料で服用して、どちらの作用が強く働くのかを検証する企画でした。
だが、はじめしゃちょーさんの所属事務所は取材に対して、「不適切な内容」だったと謝罪していたことが分かりました。
２０１９年７月７日、はじめしゃちょーさんは「【検証】眠れる薬vs目覚める飲み物どっちが勝つの」とのタイトルの動画を公開しました。
動画の中では、睡眠改善薬である「ドリエルEX」1錠を、エナジードリンクの「モンスターエナジー」で服用して、薬の睡眠導入作用とカフェインの覚せい作用のどちらが強く出るのかを検証するという趣旨でした。結論としては、眠りに落ちたために「勝者 睡眠薬」と紹介していました。
該当動画は７月８日の時点で約60万再生を記録して、高評価（1万7000）が低評価（1200）を大きく上回っていました。
コメント欄では好意的な反応も多かったが、健康面のリスクを心配する声も寄せられていました。
「今度挑戦しよう」
「私は今度、ドリエルを大量のレッドブルで割って飲んでみます!!!」
「今回のチャレンジは危険過ぎる」
「組み合わせが心配です…」
動画の説明欄には「※よくわかんないけどマネしないでね！」と書かれていたが、動画内では注意喚起などはありませんでした。
メーカーであるドリエルEXを販売するエスエス製薬（東京都新宿区）は７月８日にJ-CASTニュースの取材に対してこのように話しました。
「ドリエルEXは、一時的な不眠による『寝つきが悪い』、『眠りが浅い』症状の緩和に用いられるものであり、検証と称され行われた行為につきましては、弊社としては推奨いたしません」
また、該当商品は水またはぬるま湯で服用するよう謳っており、エナジードリンクでの服用は推奨しないと話していました。
また、名古屋市立大学の粂和彦（くめ・かずひこ）教授（神経薬理学）は取材に対してこのように話し、警鐘を鳴らしています。
「動画のように実験目的で、決められた範囲（ドリエル1錠）と常識の範囲（エナジードリンク1本）であれば、同時に飲んでも大きなリスクはないと考えます」
「ドリエルもエナジードリンクも量が多ければ大きなリスクが考えられます」
はじめしゃちょーさんが所属している「UUUM（ウーム）」（東京都港区）は７月９日に取材に対してこのように回答していました。
「動画につきましては、不適切な内容と判断し、本人と話し合った上で公開を取り止めました。視聴者の皆さまにご心配をおかけし、お詫び申しあげます」
該当動画は現在、閲覧できなくなっていることが分かりました。
また、はじめしゃちょーさん本人もツイッターで「複数の方にご指摘いただき今回の健康リスクについて認識しました。既に動画をご覧になられた方は決して真似をしないようにお願いいたします」と呼びかけていました。
ネットでは…
「子供の視聴者が多いという自覚を持ってほしい。」
「ヒカキンさんは人が良さそうだけどこの人はなんだかなあ。前もゴルフ用具(？)をひん曲げて怒られてたのを見掛けたし想像力が足りないのかな。」
「こういう、薬系はダメでしょう。長いことやっててまだ、境界線がわかんないのかね。それともネタがないから苦し紛れ?」
「この人も色々問題あるよなぁ。それでも支持者が多いから、どこかに魅力があるんだろうけど、自分にはサッパリ…」
「子供が真似しちゃうかもね。」