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「メガネの捕手は成功しない」説を覆した!元ヤクルト・古田敦也の伝説


古田敦也―さほど野球に興味がない人でも名前を知っているくらいの、言わずと知れた一流の元プロ野球選手です。古田敦也の名を一躍有名にしたのはプレーだけでなく、彼がかけているメガネでした。今やメガネは彼の代名詞となりましたが、入団時には「メガネの捕手は成功しない」と言われていました。


写真:スポルティーバ – 集英社

まさかの指名漏れ


写真:時事ドットコム

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古田は高校時代は無名の捕手でしたが、立命館大学に入学すると持ち前の強肩を武器に頭角を現し、大学の日本代表に選ばれるまでになりました。そのため大学4年生の秋のドラフト会議では上位指名が確実だと言われていました。ところが―ドラフトではどの球団からも指名されることがなかったのです。その原因が、メガネでした。

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メガネの捕手は不利?


写真:livedoor Blog

プロ野球の世界では昔から、「メガネの捕手は成功しない」という説がありました。なぜそのような説が広まったかは分かりませんが、考えられるのは「メガネが邪魔になる」という点です。捕手はフライを捕る時などにマスクを外しますが、その時にメガネも一緒に外れるなど、プレーに多少なりとも支障が出ます。またメガネをかけるとフレームが邪魔で視野がどうしても狭くなります。捕手は他の野手に的確な指示を瞬時に送る必要があるので、視野が狭い状態では状況判断が遅れてしまいます。ゆえに捕手がメガネをかけることは、大きなハンディキャップになり得るのです。point 344 | 1

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古田敦也の「意地」と成長


写真:i-article

メガネのせいでプロ野球選手になれなかった古田。理不尽な理由ですが普通の人ならメガネを外し、コンタクトレンズを装着しようとするでしょう。しかし古田はあえて、メガネをかけ続けて捕手としてプレーしました。そこには自分はプレーでは負けていない、メガネをかけていても関係ないという、古田の頑固さと反骨心があったのです。社会人野球に進むと指名漏れの屈辱をバネに大活躍し、ソウルオリンピックの代表選手にも選ばれました。そしてメガネへの偏見をはねのける成長を見せ、ついに1989年のドラフト会議でヤクルトスワローズから指名を受け、念願のプロ入りを果たしたのです。point 353 | 1

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その後の活躍


写真:ニュースウォーカー – ウォーカープラス

その後の活躍は周知の通りです。何度もチームの日本一に貢献した頭脳的なリードと、走者の盗塁を許さない強肩。首位打者にも輝き、2000本安打を達成した打撃。古田は大きな実績を残しましたが、彼を一流選手に押し上げたのはそのハングリー精神にありました。メガネをかけた捕手という偏見を乗り越え、自分の力を信じ続けたからこそ、厳しいプロの世界でも長年に渡って活躍することができたのです。

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