既に刑期を終えて社会復帰を果たしており、自伝本発売でも話題になりました。一体、彼は日本のどこで生活しているのでしょうか?そしてあの残忍な事件を引き起こした彼がどのようにして育ち、いつから、何がどうなってしまったのか?きっとどこかで狂った歯車があるはずです。
父親は理不尽な躾を、一方の母親も厳しい躾を?
本名: 東慎一郎
生年月日: 1982年7月7日
出身地: 兵庫県
血液型: 不明
少年による残虐性と異常性の高い事件
この事件は、1997年に神戸市で発生した14歳の少年による連続殺傷事件です。別名『酒鬼薔薇聖斗事件』といわれています。複数の小学生が被害を受け、2名が死亡し、3名が重軽傷を負いました。被害者頭部が「声明文」とともに中学校正門前に置かれ、新聞社に「挑戦状」が郵送された点など、非常にショッキングで特異な事件でした。犯人が「中学生」であった点も、社会に衝撃を与えました。警察は聞き込みの結果、少年が動物虐待を行っていた情報や、被害者男児と顔見知りである点などから、彼に対する嫌疑を深めていましたが、中学生であるため慎重に捜査は進められました。捜査の末、6月28日に犯人を逮捕、マスコミが報じていた犯人像(30〜40代)とは大きく異なりました。
酒鬼薔薇聖斗の両親とは?
父親が勤めていたのは有名メーカーで、真面目で仕事熱心な性格ながらも、時には激しく感情を出すこともあったそうです。息子にあまり関心を持っていなかったらしく、ナイフや斧などの凶器となるものを見つける事があっても、たいして気に留めることはなかったようです。また母親のしつけは非常に厳しく、幼稚園での集団生活で恥をかかないように排便や食事の後片付けといった躾を行っていたとのことです。厳しい躾の影響で、小学3年生の頃に彼は母親の過干渉によるノイローゼにかかり、焦点が定まらないなど体に異常が見られていたようです。そして、カエルや猫などの生き物を殺しての解剖や、数々の残虐な行為で殺しを続けていましたが、通常であれば咎められるはずの母親から咎められる事はありませんでした。
どのように東慎一郎を育てたのか?
母親は、彼が猫を撃つ為にエアガンを買い、近所から動物虐待に関する注意を受けると「ウチの子はそんな事しない」と怒鳴りつけたそうです。また、被害者の葬儀では死に顔を見る事のできない両親に対し、母親は「最後やねんからちゃんと見たり。難儀やなぁ」と口にしたそうです。他にも、面会の際に「冤罪ではないのか」と言うなど、賠償金に対して「月2万円ずつ払います」と発言して裁判官から叱責を受けたほどです。異常性が十分に伝わりますが、とても加害者の両親の発言であるとは思えません。
両親もやはり、異常なのか?
彼は2015年6月10日に『絶歌』という手記を刊行し、物議を醸しました。遺族への謝罪などもないままなぜこのような手記を出したのでしょうか。両親も1999年に『「少年A」この子を生んで…』という手記を刊行しています。通常、手記の刊行により得られる印税は遺族へ支払うのが当然ですが、かなりの額の印税が手に入ったはずですが、「弟達の大学費用」という名目で遺族には1円も支払わなかったそうです。しかし、印税は豪邸を建てる為に使われたとの事で、事件への反省の色も見られずただただ異常性のわかる一件であったことがわかります。
まとめ
このようなエピソードを読み解くと本人だけではなく、両親も一般的な物差しでは測りかねる人物像のようです。こんな風に思ったり、決して決めつけたりはしたくはありませんが、やはり常識とはかけ離れた環境で暮らしていると感覚がズレた人間の素養が形成されてしまう気がしてなりませんね。