田中蓮くん行方不明事件
3歳児の田中蓮くんが行方不明になってから2週間が経とうとしています。
今月9日、福井県越前市上太田町の駐車場から同市、会社員田中了士さん(30)の長男蓮くん(3)の行方が分からなくなりました。
越前署によると、蓮くんは9日午後2時ごろ、了士さんが勤める同市上太田町の会社へ一緒に行きました。
了士さんは車を会社裏の駐車場に止め1人で社内へ入ります。
助手席にいた蓮くんは、会社に着く前から父親のスマートフォンで大好きなアンパンマンの動画を見ていたそうです。
10分ほどして用事を済ませた父親が車に戻ると蓮くんの姿がなかったといいます。
車のエンジンはかけたままで、さらに鍵も掛けていませんでした。
蓮くんが装着していたシートベルトは留め金に掛かり、助手席側は半ドアの状態だったそうです。
蓮くんがアンパンマンを見ていた父親のスマートフォンは助手席に置いてありました。
父親の会社の同僚らの話では、動画は止まっていたといいます。
蓮くんの家族は「アンパンマンが映っていれば、いつもじっと見ていた。何かの弾みで動画が止まってしまい、車から出てしまったのだろうか」と話していました。
川沿いを捜索
福井県警は20日、坂井市三国町の九頭竜川河口からボートで上流にさかのぼりましたが、蓮くんの行方につながる情報は得られなかったといいます。
機動隊員がボート2隻に4人ずつ乗り込み、左右に分かれて川岸沿いに約30キロ上流の日野川まで捜しました。
河口のブロック付近ではダイバーが川に入り、さらに念入りに調べています。
行方不明となった駐車場近くの吉野瀬川は、日野川と九頭竜川に合流します。
県警ヘリも河口から捜索しており、越前署員は駐車場周辺や吉野瀬川沿いを引き続き捜索するとのことです。
それでもまだ、有力な情報は見つかっていません。
これだけ川の付近を捜索したにもかかわらず、何の手がかりも得られなかったということは、川への転落の可能性が非常に低くなってきます。
祖父の証言
そんな中、蓮くんの祖父の発言に注目が集まっています。
事件が発覚した当初、蓮くんの祖父である康雄さんは、川へ転落した可能性を訴えました。
警察側は事件と事故の両方から捜査をする予定でしたが、康雄さんの意見を尊重し、川への捜索に重きを置いたのです。
しかし、川を捜索しても全く何の手がかりも得られませんでした。
このことを受けて康雄さんは「これまで川をくまなく探してもらったが、靴1つ出てこない。家族としては川に流されたんじゃないという思いは日に日に高まり、確信に近いものになっている」と語りました。
さらに、「雨の日に3歳の子が外に出歩いていて、(誰かが)声をかけてくれたのでは?蓮はまだ自分の名前も言えないため連れていくとこもなく、まず車の中か家の中で世話しているうちに我々家族が騒ぎ出した。事が大きくなってしまい蓮を出しそびれている気がしてならない」と話しました。
祖父の意見がころころと変わっていることに世間では違和感を感じているようです。
ネット上の情報
さらにネット上のある掲示板に、このような情報が載せられていました。
一部抜粋
「田中蓮くんはまだ生きています
女性の単独犯です
困らせてやりたいとそればかりで
命を取ろうとは思っていないようです
犯人の怒りがまだ治まってないので
もうしばらくは出てこないと思います
でも危険な感じではないです」
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この情報が正しいかどうかは定かではありません。
出所も不明ですので信ぴょう性はかなり低いかと思われます。
警察の捜査で手がかり1つ出てこないことから、こういった書き込みや憶測も飛び交っているようです。
これらの情報が正しいにせよ正しくないにせよ、1日でも早く無事に見つかることを祈るばかりです。
目撃情報などございましたら、福井県越前警察署(0778-24-0110)までご連絡ください。