高倉健さんと言えば渋いイメージがあるものの、プライベートはベールで包まれている印象があります。彼が過去に結婚するのではないかと噂の立った女性について調査してきました。
吉永小百合との噂について
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吉永小百合さんと高倉健さんは、1980年に「動乱」で共演を果たしました。このことがきっかけで熱愛の噂が立ったと言われていますが、それは「下衆の勘繰り」でしかありません。吉永小百合さんはテレビ関係者の人と結婚し、ずっと良い関係を続けています。浮気や不倫などに関する報道も一切ありません。ふたりは1986年に中国旅行をしたそうなのですが、それ以降は一切会っていないとのこと。昭和を代表する大スターは我々が思っているよりも、顔を合わせる回数が少なかったようです。
大原麗子の一途な思い
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2009年に亡くなった大原麗子さんは、高倉健さんに長い間恋心を抱いていたのではないかと言われています。ふたりは1965年に公開された映画「網走番外地北海篇」で初共演を果たします。このとき大原麗子さんは19歳で高倉健さんより15歳も若かったのです。高倉健さんは彼女のことをかわいがりますが、それはあくまで妹的な存在として。しかし大原麗子さんからすれば、頼りになる先輩は憧れの相手として映ったようです。実弟が後に明かしたのですが「うちの姉は健さんに恋していました」と語っています。亡くなる間際も「姉は繰り返し健さんの映画を見ていたようです」といった証言から分かる通り、最後まで恋焦がれていました。すでにふたりとも故人。今頃、天国で仲良くお話をしているのかもしれません。
倍賞千恵子との真剣交際
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ふたりが共演したのは「駅」という作品でした。撮影期間中、親密になり倍賞千恵子さんの家を何と高倉健さんが訪れるところをゴシップ雑誌にスクープされたのです。そのまま結婚までノンストップで行くのかと思ったのですが、3年ほどして破局を迎えます。硬派な高倉健さんにとっては、写真週刊誌にスクープされたことで色々と考えてしまったのだとか。もし世間に知られることなく交際を続けることができたら、また結果は変わっていたかもしれません。交際が知れてしまったことにより妙に意識し、ぎこちなくなってしまうのがとても「不器用な男、高倉健」らしいと言えますね。
心底惚れぬいた江利チエミ
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江利チエミさんは高倉健さんが唯一、生涯で結婚した相手でした。結婚から3年目にはめでたく妊娠にいたったのですが、彼女がある病気に罹患してしまったことで中絶という苦渋の決断をすることに……。結婚から12年が経過して、ふたりは離婚してしまったものの、別れてからも高倉健さんは彼女のことを愛し続けたといいます。相思相愛なのに別々の人生を歩まざるをえなかったふたりに、運命の皮肉を感じざるをえません。45歳という若さで亡くなってしまった江利チエミさんのお墓は、高倉健さんのお家から200mほどの場所にありました。彼女の命日にはこっそりと墓前を訪れ手を合わす元夫の姿があったそうです。
まとめ
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高倉健さんの人生を見つめてみて思うのが、心底不器用だったということ。それも女性に対しては輪をかけて不器用でした。そういった孤独さが役者というお仕事に良い影響を与えたことは否定できません。俳優というのは光の部分のみならず、影を表現できて一人前。彼のように様々な苦労を重ねて生きてきた人だからこそ出せる味わいがあったことは事実でしょう。スターという一たちはいつの世も孤高。それを一生かけて体現したのが高倉健さんだったと言えます。