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    Categories: HEALTH

台湾人には日本人のような「夏バテ症状」がない???


台湾には「夏バテ」という概念がない?


写真:hiroulabo.jp

日本人の我々からしてみると驚きかもしれませんが、台湾人に「夏バテ」という概念が伝わらないそうです。というのも、台湾でいう「暑気あたり(中暑)」はいわゆる「熱中症」と同じもので、あくまでも一時的なものなんだとか。例えば、「夏バテ」の代表症状といえば食欲不振ですが、台湾では、日本人のように胃腸の不調に何日も悩まされるという話を聞いたことがありません。正直、日本でも猛暑が続いていますが、日本より台湾のほうが暑い国ですよね???蒸し暑い台湾の夏を暮らしてみたら、台湾の友人たちが実はそれほど冷たいものを食べたり飲んだりしていないことに気づきました。実は、頻度と量が、日本人の私より格段に少なかったんです。point 365 | 1

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お冷(おひや)は胃腸を弱らせる?


写真:www.photo-ac.com

日本人は冷たい水、お冷(おひや)を普通に食事の際に飲みますよね。これって実は日本の文化のひとつでもあり、氷がたっぷりグラスに入った、キンキンに冷えた水は確かに冷たくておいしいですが、多くの人が「内臓が冷えそうでこわいなあ」という不安の方がむしろ強くなっている傾向があります。こんな例があります。ある日本人が胃腸が弱く困っていた時、台湾の医者の人が助言してくれたように、冷たい飲食物を減らしただけで、夏でも胃腸の調子はかなり良くなったそうです。やはり、冷たいものは胃腸を弱らせる原因だったんですね。台湾の中医さんは「冷房されている部屋の中にいるなら、冷たい飲食物は必要なし」とまで言っていたそうです。日本って、冷たくておいしいメニューが多すぎるように思います。ひんやりした食べ物や飲み物がのどを通り抜ける感覚・・・幸せなんですが、実はかなりキケンです。point 460 | 1

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食材の温度に頼らないようにしよう


写真:www.well-lab.jp

日本とは違い、台湾では冷たい飲み物でクールダウンする代わりに、どうしているかというと、食材の温度に頼らずに、体を冷ますということを考えます。台湾でいう「消暑」(暑さを消す)の食べものは、必ずしも実際に冷たくなくていいんですね。わかりやすく説明しますと、例えば、キュウリやスイカは日本でも夏によく食べますよね。キュウリ、スイカ、冬瓜などウリ科の植物は、中医学で「寒性」「涼性」と呼ばれる性質を持ち、体にたまった余計な熱を取ってくれる作用があるといわれています。これらの食材を活用すれば、胃腸のダメージを抑えながら体をクールダウンできるという訳です。point 357 | 1

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写真:news.livedoor.com

寒涼性食材の例
◆野菜:ナス、苦瓜(ゴーヤ)、レンコン、白菜、大根、冬瓜、キュウリ、ほうれん草、ブロッコリー、タケノコ、アスパラガス、トマト、セロリ、ゴボウ、春菊
◆水産物:カニ、タコ、アサリ、カキ、昆布
◆果物:スイカ、メロン、キウイ、カキ、イチジク、サツマイモ、バナナ、ゆず、りんご、いちご、マンゴー、オレンジ、ドラゴンフルーツ、梨、びわ
◆飲料:緑茶、菊花茶、ビール、ココナッツミルク

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