多くのバッシングを浴びて来た雅子さまですが、今回皇后になられてはじまった公務により、世間の雅子さまへの評価は大きく変わってきています。特にトランプ大統領の訪日における「雅子さまらしさ」溢れるおもてなしが日本だけでなく、世界でも注目され話題になっています。
愛知県尾張旭市で開かれる「全国植樹祭」に向かうために東京駅に姿をみせた雅子さまのご様子について、皇室の関係者は以下のように話しています。「スーツとピンヒールの雅子さまの凜としたお姿は、まさにキャリアウーマン。東京駅では100人以上のお見送りの人垣ができて、あちらこちらから『雅子さま!』という声が飛ぶと、笑顔で応じられていました」
今回の植樹祭は雅子さまにとっては皇后になられて初めての地方公務となっており、地方開催の式典として2008年以来、約11年ぶりに陛下がおことばを述べられました。上皇陛下の在位中は高齢に伴う負担軽減策として、おことばを省略されてきました。おことばの冒頭で、陛下は「皆さんとご一緒に植樹を行うことを喜ばしく思います」と述べられ、これには驚きが広がりました。
その理由として、皇室ジャーナリストは「これまでの天皇陛下は『国民と共に』といったお言葉遣いをされてきましたが、陛下は『皆さんとご一緒に』と敬語表現を使い、国民目線で呼びかけられました。“国民の中に分け入りたい”という陛下のお考えが表れたのでしょう」と説明しています。
また世間に驚きを与えたのはこれだけではなく、5月末のドナルド・トランプ米大統領(72才)夫妻との会見について、政界関係者は以下のように話しています。
「27日夜の宮中晩餐会で、雅子さまは大統領の隣に座られ、通訳なしで話に花を咲かせられた。そのネイティブ並みの語学力をすぐ近くで聞かれていた秋篠宮妃紀子さまや安倍昭恵総理夫人は、それぞれ英語が話せないわけではありませんが、その後にグッと口数が少なくなられていました」
これに対しては国内だけでなく、海外からも注目され、米紙ニューヨーク・タイムズは5月27日、《トランプ氏訪日で、雅子皇后はスポットライトを浴びる》と題した記事を公開しました。雅子さまは皇室の中で「後継者をもうける」という伝統的な役割に苦しんできたが、元外交官という能力を生かし、トランプ夫妻と流暢な英語で言葉を交わしたことなどに触れ、「雅子皇后の高度な外交スキルは今後も日本のソフトパワーを前進させるために役立ち、新しい女性のあり方を確立するのではないか」と称賛のコメントが公開されました。
新しい時代の風をはやくも感じさせる雅子さまの存在は、今後日本の外交にどのような新たな風をもたらしてくれるのでしょうか。