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サントリーの社名は、初代社長・鳥井氏の名前がヒントになった!


現在では日本を代表する飲料メーカーとして世界的に有名となっているサントリーですが、この社名になった経緯として面白いエピソードがあります。会社の社名には特別な意味が込められているということは少なくありません。それぞれの会社が何らかのこだわりをもって社名をつけています。なぜその会社がその社名になったのかを知っているだけで、ちょっと賢く見えるかもしれません。ちょっとした雑学として知っておけば物知りに見られますよ。

写真:forbesjapan.com

◼︎社名は初代社長の名前がヒントになった!?

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写真:blogos.com

サントリーの社名の由来には初代の社長であった「鳥井」さんが大きく関わっており、「鳥井さん」を逆さまにして「さん鳥井」からサントリーになったという俗説も流布しています。しかし、この俗説はあくまで根拠のない話なので注意が必要です。現在も株式を上場せず、一族がオーナーである会社だからこそ、初代社長の影響が強いのではないかという憶測がこのような俗説を生み出してしまったのかもしれません。もしこんなエピソードで社名が決まっているのであれば社名には何の深みもありません。しかし、会社の名前には様々な思いが込められています。point 269 | 1

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実はサントリーという社名にはもっと深みのあるエピソードがあります。サントリーが社名となったのは、当時の自社商品であった「赤玉ポート・ワイン」の赤玉のモチーフがもともと表している太陽=サン(英語でsun)と鳥井(とりい)の「トリー」をくっつけたことで「サントリー」という社名になったというのが本当のエピソードです。もとを辿れば昭和4年(1929年)にサントリーの前身である「寿屋」が発売した日本初の本格ウイスキーである「白札ウイスキー」に由来します。この「白札ウイスキー」は、「赤玉(太陽)=サン」+「鳥井(トリー)」、つまり赤玉ポート・ワインを販売した寿屋の社長である「鳥井社長」が命をかけて取り組んだウイスキーです。要するに、サントリーという社名はもともと販売していた商品のブランド名と会社の社長の名前をくっつけてできた社名ということができます。point 374 | 1

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写真:yamazaki-d.blog.suntory.co.jp

◼︎社名はずっと変わっていないのか?

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写真:suntory.com

現在では、日本でも有数の飲料メーカーとして名を馳せているサントリーですが、最初からその社名であったわけではありません。サントリーという名前が現れたのは昭和4(1929)年4月のことです。その後、昭和38年(1963年)、サントリービールが発売された年にこの社名となりました。

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それ以前は、「寿屋」という社名で営業されていました。1899年、創業者である鳥井信治郎が大阪市に鳥井商店(株式会社寿屋)を開業し、ぶどう酒の製造販売が開始されます。「日本人の味覚に合った洋酒をつくり、日本の洋酒文化を切り開きたい」という願いのもと、まだ普及しているとは言えなかった本格的なぶどう酒の販売が開始されました。その後、1907年、甘味葡萄酒である「赤玉ポート・ワイン」が販売されることとなります。この甘味葡萄酒は、何度も失敗を重ねながら研究開発を重ね、時代を先駆ける新商品として販売されました。斬新なネーミング、ボトルデザイン、広告宣伝が相まってこの葡萄酒は大ヒット商品となり、日本中に「寿屋」の名前を知らしめることとなります。その後、2代目社長である佐治敬三氏は、現状の洋酒づくりだけで満足せず、絶えず成長する企業でありたいという願いのもとビール事業へと乗り出しことを期に、「寿屋」から「サントリー」へと社名が変更されました。point 419 | 1

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写真:suntory.com

◼︎まとめ

企業の社名には様々な思いが込められています。サントリーという社名も様々な歴史と思いが込められています。もともと「寿屋」という社名からサントリーという名前になったのは会社の原点となっている「赤玉ポート・ワイン」に由来しています。この赤玉は太陽をモチーフとしていたことから、太陽を意味する英語である「サン」の名前をとり、そこに、日本初の本格的な甘味葡萄酒を製造した初代社長である「鳥井」の名前を加えて現在の「サントリー」という名前となりました。point 289 | 1

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