様々な罪を犯した犯罪者は、裁判所で刑期を言い渡されます。その場合、短い刑期から、終身刑レベルの判決までと、罪の重さにより違ってきますが、中には「むしろ死刑にしてくれ…」と言いたくなるような長い懲役を告げられることも。今回はそんな刑期が長すぎる囚人たちを何人か紹介していきます。

懲役3318年

写真: ameblo.jp/noraneko-okayama

2012年7月20日、ジェームズ・ホームズ被告は、コロラド州にある映画館にて「バットマン」の新作プレミアム上映会の最中に催涙ガス2本を放ち、ガスマスクをつけながら銃を乱射。この事件で映画を見ていた12人が死亡、58人が怪我を負いました。ホームズ被告は一通り銃撃した後に、映画館裏に停めてあった車に乗り込んだところを逮捕。

写真: ameblo.jp/noraneko-okayama

その後、自宅の家宅捜索で、精巧に作り上げられた爆弾が見つかりました。過去に犯罪歴はありませんでしたが、計画的な犯行と、爆弾を自作する危険性から、当初は死刑が求刑されましたが、精神病の可能性があったことから、懲役3318年が求刑されたようです。

懲役141078年

写真: www.5011.net

タイのチャモイ・スィピァソという女性犯罪者は、世界で最も刑期が長いとされています。彼女は違法なネズミ講ビジネスで投資を募り、16231人から213億円相当のお金を騙し取りました。そのあまりの被害の大きさに、タイの裁判所では懲役141078年を宣告。しかし、当時のタイでは、詐欺行為に対する刑期は最大20年と定められていたため、その後の裁判で、かなり刑期が短くなったそうです。

懲役1万年

写真: xn--3kqa53a19httlcpjoi5f.com

1976年、ダドリン・ウェイン・カイザー被告は、不仲になってしまった自分の妻と、その母親を自宅で殺害。さらに運の悪いことに、たまたま家に居合わせた何の関係もない大学生も射殺されてしまいました。ダドリン被告はすぐに逮捕されましたが、事件の起きたアラバマ州では、死刑は違憲であったため、再審により、3人分の刑期を合計した懲役1万年が求刑されました。

懲役43000年

写真: trapradar.net

2004年3月11日に、スペイン・マドリードにある3つの駅を走行中に、電車の中で大規模な爆発事件が起こりました。爆発は、列車の車内に仕掛けられた時限爆弾によるもので、合計で10回の爆発が起こり、これにより192人が死亡、2000人以上が負傷しました。その後、この事件の主犯格であるモロッコ人のジャマール・ザウガム被告、オットマン・エル・ガノーリ被告が捕まりました。

写真: academic-box.be

スペイン史上最悪のテロ事件ですが、スペインには死刑や終身刑の制度が無かったため、2人の被告には約4万年の禁固刑という非常に長い刑期を宣告されました。ちなみにスペインでは、1人を殺害した場合の一般的な刑期は40年なんだとか。

懲役384912年

1972年、スペインの郵便局に勤めるガブリエル・グランドス被告は、約4万通の郵便物を配達しなかった罪で懲役384912年の宣告がなされました。他の罪と比べると厳しすぎるのではないか…と考えがちですが、当時の手紙の重要性を感じさせられます。しかし、当時22歳だったガブリエル被告があまりにもかわいそうだということになり、刑期は384912年から7109年に変更されたそうです。

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