つい先日、韓国の大人気タレントの女性が自殺したニュースが報道されましたが、深刻な悩みを抱えるなかで時に人がたどりついてしまう「自殺」という最終手段ですが、これは特に精神が不安定な若い人たちの中で起こりがちな選択かもしれません。ある少女がそんな気持ちを悩み相談室に打ち明けた結果、最悪の結果に…
イギリスのノースヨークシャーのスカーブラというある町で、首を吊って自殺しているところが発見された16歳の少女。この少女は深刻な悩みに苦しむなかである夜、その思いについていじめや虐待などの電話相談で有名な非営利団体のチャットサービスに相談してみたそう。
しかし、そんな彼女の行為はなんと裏目に出てしまうことになります。この夜、少女はカウンセラーに自身の悩みと自殺願望があることを告白したのですが、カウンセラーはチャットの終了後、その相談内容をコピーして警察に報告したのです。IPアドレスからの追跡と少女に対するその後のフォローを依頼しました。
しかし、この少女は家族を心配させたくなかったことから、相談員に「誰にも言わないで」と告げていたそう。しかし、少女を心配した相談員の善意によって、少女の願いは無視されてしまいました。そして、その深夜となる午前1時半ごろ、相談員の通報をうけて、警察官らが少女の自宅を訪問します。
警察に対応した母親はまったく何も知らない様子で、彼らは両親に対して少女の事情を細かく伝えると帰っていったそうです。この少女は、義務教育を優秀な成績で修了し、一流大学への進学準備過程で猛勉強するようになり、いつしか強いストレスから自傷行為を繰り返すようになったそう。
この警察の訪問により、すべてを知って両親はひどく心配になり、眠っていた娘を起こして話し合いをおこなったそう。しかし、少女は「悩み相談室のカウンセラーに裏切られた」と怒るばかりで、「もう眠いから」と言うと自室へ帰ってしまいます。そしてなんとその翌朝、母親が娘の変わり果てた姿を発見したのです。
相談員がやったことは決して間違いとは言えず、善意でやったことは明らかですが、最悪の結末となってしまいました。ご冥福をお祈りするとともに、相談員には悲しいニュースとなってしまいましたね。