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【衝撃】塩と砂糖、どっちがもっと心臓と血管に悪い?


塩分の摂りすぎに注意とか、糖分はなるべく避けましょうなど、健康状態にまつわる注意書きが多く見られる近年。病気にも様々な病気がありますが、日本では心臓系の病気での死亡率が高くなってきています。中でも心血管病も多く見られるうちのひとつですが、心血管病のリスクを下げるために、塩分ではなく糖分、特に果糖の摂取を制限するべきだ、という米国の医師らによるレビュー記事が発表されました。(ただし果物に含まれている果糖を制限する必要はない)


写真:zhuanlan.zhihu.com

先進諸国においては、心血管病が死因の上位を占めており、高血圧はその最も重要なリスク因子といわれています。米国では2009年にそれが原因で35万人が亡くなっており、毎年50億ドルの医療費が使われているんです。日本でも毎年30万人を超える人が心疾患と脳血管疾患で亡くなっています。

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一般に、血圧を下げるためにまず挙げられるのは塩分を控えることが指摘されますが、本レビューによると、そこには少なからず議論の余地が存在するといいいます。理由は、塩分摂取を控えることによって達成できる血圧低下は実際にはわずかなものであり、しかも塩分摂取量をあまり減らし過ぎるのは逆に身体に悪いため、少なくとも1日あたり3-6gの摂取は必要であるからだといいます。

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食事中に含まれる塩分の多くは加工食品に入っているものですが、加工食品にはまた大量の糖分が添加されているそうです。著者は、「糖分のほうが実質的に塩よりも血圧への関与の度合いは大きいという研究結果が報告されています」述べています。動物実験、疫学研究、臨床試験といったすべてのレベルのエビデンス(証拠)が、添加された糖分、特に果糖が高血圧の発症に主要な関与をしていることを示唆しているそうです。続けて、「添加された糖、特に果糖が血圧以外にも様々なメカニズムを通じて心血管病のリスクを高めているというエビデンスが多く存在します」と語りました。特にソーダなどの加糖飲料や加工食品で甘味料として高頻度に使われている高果糖コーンシロップが問題なんだそうです。point 328 | 1

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写真:www.miraizaidan.or.jp

著者らは、果物や野菜に含まれる天然の糖分には添加糖にみられるような有害な作用が見られないことを強調しています。ちなみに、甘い果物にも果糖がたくさん含まれていますが、それらは身体には有益であるそうです。果物にはそれ以外に多くの健康効果があるためでしょう。著者らは、「私たちが摂取する塩や砂糖の大部分は加工食品に含まれており、食卓の上に置かれた塩や砂糖はあまり関係ありません。ですから加工食品の摂取を制限するのが好ましいやり方といえるでしょう。ほどほどの量の糖分でも短期間で身体に実質的な悪影響をもたらすことがエビデンスから明らかです」と警鐘を鳴らしています。point 352 | 1

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