去る7月10日午前0時から 東京・品川の『same gallery』で、展示されている作品を自由に持ち帰ることができるという触れ込みで話題になっていた『盗めるアート展』が 開催されました。
〝盗む作品は1組につき1点限り〟で 全作品が盗まれ次第、展示は終了⁉
〝盗む作品は1組につき1点限り〟で、全作品が盗まれ次第、展示は終了することになっていましたが… 会場には監視カメラが設置されているものの 24時間無人ということや、物珍しさも手伝ってなのでしょうか? 開場とともに来場者が殺到することに…。会場は一瞬で パニック状態に陥ってしまいました。その あまりのカオスぶりに、〝アートの敗北〟と嘆く声が ネット上でも 殺到しているといいます。
盗めるアート展たのしそう?pic.twitter.com/za9btJzecn
— (๑•̀ㅂ•́)و✧xx55gxxだよ (@xx55gxx) July 10, 2020
《人間ってルールがなければ、あっさり暴徒化するんだな。怖いわー》
《盗めるアート展ひどいなぁ。展示作の奪い合いになってるじゃねーかよ。どんだけ民度低いんだよw》
《ていうか、集まった来場者も含めての展示なんだろうなw 世界中の笑いものだろ》
もうこれはアート展ではなかった。普通に観たかったのに観る隙も与えないww#盗めるアート展 pic.twitter.com/YnjZffB1t7
— なぎなぎうなぎ (@nagi_world1) July 9, 2020
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《警察まで出動してるじゃん。主催者もここまでヒドいことになるとは思ってなかったんじゃないかな》
《これ、展示としては失敗ってことだよね。警察も介入したし。これが現代アートというのはさすがにつたないわ》
《日本人のモラルとは何かを考えさせられたな。その点では意味のある美術展だったと言えるだろう》
盗まれた作品が早くもメルカリやヤフーオークションに…⁉
「新しい試みでしたが、フタを開けてみれば、来場した泥棒たちがやりたい放題し、ただ暴徒化しただけのイベントになってしまいましたね。日本人のモラルが問われた美術展と言っていいかもしれません。出品物の中には〝神様とママはあなたを信じている〟というタイトルで、現金の入った財布がいくつも並べられている作品がありましたが、出品者の思いもはかなく、一瞬で持ち去られてしまいました。結局、作品を見て楽しむことなど一切できず、開始から1、2分程度で展示作はすべて盗まれ、終了となりました。」(ネットメディア編集者)
そのうえ、さらに 嘆かわしいことは、盗まれたアート作品が 現在、メルカリやヤフーオークションに多数、出品されている現状です。もはや 芸術作品を楽しむレベルには程遠く、ただ、作品を盗んで転売し、利益を得ようとする輩の餌食になったと言っていいような状況になってしまっているのでした…。
あらかじめ来場者には、撮影された内容が SNS等で配信される可能性があることが告知され、会場内にはセキュリティーカメラや隠しカメラが設置されていたようなのですが…。主催者側は、暴徒化した来場者が 作品を奪い合う様子を撮影するところも含めて〝パフォーマンス・アート〟としていた⁉ というのだとしたら皮肉な結果になってしまったと言えそうです。このように 深夜の住宅街で突如、勃発した『アート展』という名の略奪劇が、周囲の住民にとっては、ただひたすら 迷惑だったのではないのでしょうか…。